2022年12月5日、米国のクイーンズ公共図書館(QPL)が、240以上の言語に対応したオンデマンド電話通訳サービス“Language Line”を全館で導入したと発表しました。
発表の中では、2020年の調査によると、ニューヨーク市クイーンズ区の住民の半分が米国外で生まれ、28%以上は英語力が高くはないと指摘しています。同館は、2019年に多様な利用者やコミュニティへのサービス提供を行うイニシアチブ“Renewed Promise to the Public”を開始し、“We Speak Your Language”というキャッチフレーズの下、これまでにGoogle翻訳専用のタブレット端末や翻訳デバイスのTravisを導入していたと述べられています。
話者が多くない言語にも対応している“Language Line”は、2020年から導入が計画されていたものの、新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響で遅れが発生したとしています。また、同館のモバイルアプリでの提供に向けた準備も進めており、アプリで提供しているコンテンツを96言語に翻訳して利用できるようになると述べられています。
Queens Public Library Adds On-Demand, Live Phone Interpretation Service In 240+ Languages At Every Location(QPL, 2022/12/5)
https://www.queenslibrary.org/about-us/news-media/blog/2777
参考:
ニューヨークとトロントの公共図書館での多文化サービスについての記事 2012-01-04
https://current.ndl.go.jp/car/19857