BL館長、政府の「デジタル・ブリテン」戦略ビジョンに物申す!

英国では2008年10月17日、カーター(Stephen Carter)コミュニケーション・技術・放送担当政務次官の指示のもと、デジタル/コミュニケーションに係る政府・産業界のビジョンを描く「デジタル・ブリテン」レポートを策定することが発表されています。2009年春に刊行予定というこのレポートで取り上げるトピックは、すでに同政務次官の属する文化・メディア・スポーツ省(DCMS)から発表されていますが、これに英国図書館(BL)のブリンドリー(Lynne Brindley)館長が注文をつけました。同館長は、居並ぶ政府関係者を前に、(1) 「デジタル・ブリテン」の所産である集合的記憶を「永続的に公共に供する」ための保存の場としてのBL、(2) BLが所蔵する各種コンテンツの大規模デジタル化、(3) すべての国民へのデジタル・リテラシーの涵養、の3点がレポートに盛り込まれるべきである、と演説したそうです。

Dame Lynne Brindley challenges Government on Digital Britain
http://www.bl.uk/news/2009/pressrelease20090121.html

Digital Britain – the future of communications
http://www.culture.gov.uk/reference_library/media_releases/5548.aspx