カレントアウェアネス
No.137 1991.01.20
CA714
OCLCがUTLASをM&A
何か判じもののような標題だが,要するにOCLCがUTLASを買収したということである。UTLASはトロント大学の手を離れたのち,情報会社のカナダ・トムソン社が経営していたが,この親会社とOCLCの間で,UTLASをM&AのAの方(acquisition 吸収)を行う覚書が交換された旨の通報が11月28日に参加館に流された。90日以内に本契約が行われる予定である。
一方,American Libraries誌10月号によると,OCLCはLS/2000など,ローカルシステムのサービスを担当していたローカルシステム課を,44人の課員ごとAmeritech Information Systems社に売却している。OCLCは以前にもDCの出版権を買収しているし(CA573),ロッキード社のDIALOG売却,日常的な出版社のM&Aなど,アメリカの図書館界はビジネスの世界に浸りはじめている。
坂本 博(さかもとひろし)