カレントアウェアネス
No.126 1990.02.20
CA648
CONSAL第8回会議,6月にジャカルタで開催
第8回東南アジア図書館人会議(Congress of Southeast Asian Librarians-CONSAL)が本年6月11日から14日まで,インドネシアの首都ジャカルタで開催される。CONSALは,東南アジアの図書館人の地域協力の促進を目的として,1970年にシンガポールで第1回会議が開催され,爾来3年おきにインドネシア,マレーシア,フィリピン,シンガポール,タイの加盟5ヶ国の持ち回りで開催されている。前回(1987年)のフィリピン・マニラの会議が,「地方振興と図書館」という,やや地味なテーマであったのに対し,今回は,情報科学の急速な発展に対して,図書館員が,限られた図書館資源を活用して行くためどのような「新たな挑戦」を行なっているかを話し合うという,21世紀の図書館像を目ざす意欲的なテーマを取り上げている。
東南アジア諸国連合(ASEAN)の出席者に対しては,
- 過去と現在の発展の検討
- 図書館資源の活用など,「新たな挑戦」を行うための戦略
- 教育や研修,図書館員数や雇用機会,情報交換,情報技術の応用,情報ネットワークに関する戦略の立案に必要な諸点
に関するペーパーの提出が要請されている。
一方,日本など地域外参加者には
- 多言語・多文字情報の貯蔵・検索の問題点など,多言語情報のデータベースの開発
- 熱帯地域を中心とする資料の保存
についてのペーパーが望まれている。
ペーパーの最終提出期限は4月15日(枚数20枚以内でタイプ打ちのこと)である。
前回は日本からの参加者は,「若王子事件」の影響でわずか4名にとどまっただけに,今回多数の方々が,前述のテーマを中心に参加され,これら諸国の図書館員との交流を深められる事が望まれる。
会議に関する問い合わせ先は
8th CONSAL Secretariat c/o National Library of Indonesia,Jalan Salemba Raya 28A P. O. Box 3634, Jakarta 1OOO2 INDONESIA
なお,登録料として,5月15日までに200米ドル(15日以降は225ドルとなる)が必要である。
山口 学