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カレントアウェアネス
No.328 2016年6月20日
CA1877
動向レビュー
動向レビュー:カタール、サウジアラビア、ウズベキスタンの図書館事情
国際子ども図書館資料情報課:山本直樹(やまもと なおき)
1. はじめに
筆者は2015年3月に児童書出版事情の調査及びリヤド国際ブックフェア(1)参加のため、出版情報の入手が困難な地域である中東のカタールとサウジアラビア、及び中央アジアのウズベキスタンの3か国を訪問した。ここでは、それぞれの国で訪れた図書館の概要について紹介する(2)。
2. カタール
カタール国はペルシャ湾岸にある面積1万1,427平方キロメートル、人口226万8,000人の、イスラム教を国教とする小規模な首長制国家である。全人口におけるカタール国籍保有者の割合はわずか13%であり、インドをはじめとする外国人労働者の比率が高い。首都ドーハでは2022年のFIFAワールドカップ開催に向けて、スポーツ施設のみならず文教施設や交通インフラ等の整備が進められており、2000年代以降新しくオープンした図書館も多い。
2.1. 国立図書館
首都ドーハにある国立図書館(3)(Qatar National Library: QNL)は、1962年、ドーハ市内にあった2つの図書館を統合して開館した(4)。現在は一部を除き閲覧業務は行っておらず、後述する「エデュケーションシティ」に建設中の新館が完成する2016年以降のリニューアル開館を目指している(5)。運営主体は、ハマド前首長夫人のムーザ妃によって2003年に設立された、国内の文教施設の多くを管理するカタール財団(6)である。非アラブ系が多くを占めるQNLの職員の身分もまた同財団に属する。
QNLはリニューアルに際し、既存の約40万点の蔵書に加え、約100万点の資料、各種電子ジャーナル及びデータベース(7)を新たに提供する予定であり、1日あたり4,000名の来館を想定している。蔵書はアラビア語と英語の資料がほとんどであるが、カタール国内の出版社の数は少なく、アラビア語資料は周辺のアラブ諸国、英語資料は英米の出版社から購入して蔵書に充てている。
約700平方メートルの子ども用エリアには、ゲームや玩具のほか、3Dプリンタも設置される。開架される児童書の選書にあたっては宗教的配慮がなされ、また裸体が描かれた人体のしくみに関する本、酒類が描かれた料理の本、豚が主人公の絵本など、イスラム教で禁忌とされるものに関する資料は所蔵の対象外とされる(8)。
また、約600点の古地図をはじめ、2,400点以上の古書や文書類で構成される貴重書ギャラリーであるヘリテージ・コレクションについては、英国図書館(BL)の協力(9)のもと、所蔵資料の修復やデジタル化(10)が行われており、専用の展示室も設置される。
2015年からは国際図書館連盟資料保存コア活動(IFLA/PAC)のアラブ圏におけるセンターとなっている(11)。さらに、2016年4月にはIFLA大都市図書館部会の2016年次総会(MetLib2016)(12)が開催されたり、Innovative Interfaces社の図書館システム等のアラビア語翻訳へ協力するなど、企業や国際機関との連携も活発である。
2.2. 大学図書館
ドーハ市内北部にあるカタール大学は1973年創立のカタール初の国立総合大学であり、1万4,000名余りの学生が在籍している。約28万点の資料を有する大学図書館(13)の建物は2012年に新築された。建物内はフロアが男女別となっており、2階が女性用、3階が男性用である。後述のサウジアラビアの図書館と同様、イスラム圏の中でも特に厳格に男女を分けているのが特徴で、1階のエントランスからそれぞれ専用のエレベータでアクセスする。教職員であっても異なる性別のフロアに入ることはできないとのことである(14)。
カタール大学以外の学術機関の多くはエデュケーションシティにある。同地区はカタール財団が保有する。ドーハ市北西部に位置し、面積は約14平方キロメートルに及ぶ。現時点では陸の孤島であるが、将来的には市内中心部やハマド国際空港と都市鉄道(ドーハ・メトロ)で結ばれる予定(15)であり、欧米系大学や研究機関が複数建設されている。ジョージタウン大学カタール校(16)とユニバーシティ・カレッジ・ロンドン・カタール(17)の図書館は同一の建物内にあり、相互利用が可能となっている。所蔵は英語資料が中心である。一方でイスラム学大学院大学(18)の図書館はイスラム教に関するアラビア語文献が充実している。分類はデューイ十進分類法(DDC)を採用しているが、法律に分類される資料のほとんどがイスラム法に関するもの、同様に金融の分類はイスラム金融、といった具合に、イスラム教に特化した蔵書構築がなされており、非イスラム圏に関する資料は少ない。
他にも、カーネギーメロン大学、コーネル大学、HEC経営大学院、テキサスA&M大学、ヴァージニアコモンウェルス大学、ノースウェスタン大学、コーネル医科大学といった大学の分校や系列校が設置されており、それぞれに図書館がある。
2.3. その他の図書館
ドーハ市中心部にあるイスラム芸術博物館(19)には図書館が併設されており、読み聞かせ等の児童サービスも行っている。また、国立図書館の分館という形で公立図書館が国内5か所に存在している。2015年には、読書活動推進支援団体が運営する児童図書館「マクタバ」(20)が市内に新たに開館した。
3. サウジアラビア
サウジアラビア王国は人口2,937万人、面積215万平方キロメートルの中東における大国であり1999年からG20にも加盟している。スンナ派イスラム教の中でも厳格な教義を国教とする君主制国家である(21)。同国の統治基本法第1条には「憲法はコーランおよびスンナとする」、第7条には「王国の統治理念はコーランとスンナの教えによるものとし、コーランとスンナが基本法ならびに全ての王国の規則を支配するものとする」とあり、政教一致が強調されている。図書館政策は周辺のアラブ諸国に比べて消極的であったが、2006年にアブドラ国王(当時)により図書館拡充計画が策定された(E488参照)。一方、2015年にサルマン国王が即位してからは、教育政策高等委員会、高等教育大学評議会、教育最高評議会などの評議会が廃止された。図書館をふくめた同国の教育政策に影響が及ぶ可能性がある(22)。
3.1. 国立図書館
首都リヤドにある1989年設立のキング・ファハド国立図書館(23)(King Fahad National Library:KFNL)は、サウジアラビア国内で刊行された出版物を包括的に管理する納本図書館である。形式上の館長はサルマン国王であり、運営資金は王宮府の予算から計上される。所蔵資料数は約200万点(24)で、ほとんどが国内及びアラブ地域で刊行されたアラビア語資料である。図書館資料以外にも文書類約300万点を保管しており、公文書館としての機能も併せ持つ。
閲覧スペースは男女別となっており、各種電子ジャーナル(25)の閲覧も可能である。今後新たなサービスとして、貴重書・公文書の展示施設の建設や、子ども向け閲覧室の設置を計画している。
オンラインレファレンスをはじめとする遠隔サービスも行われている。とはいえ、KFNLのウェブサイトはアラビア語版ページのみで英語版ページが用意されておらず、非アラビア語圏の利用者が気軽にアクセスできるとは言い難い。
サウジアラビアでは、出版物は市中に流通する前に必ずKFNLに提出し、内容の審査(26)を経て登録番号を取得しなければならない。外国語からの翻訳出版も同様であり、違反者には罰則が科される。審査は一般書が文化情報省(27)、学術論文は教育省(28)が主体となって行う。審査を経て流通可能になった時点でISBNやISSNの付与(29)及びデジタル化を行う。
著作権(30)については、出版から5年間はKFNLが保有し、その後出版者へ譲渡される仕組みである(31)。なおサウジアラビアをはじめとする一部のアラブ諸国では、太陰暦であるヒジュラ暦を採用しており、1年の日数が太陽暦よりも少ないため、保護期間の算定について留意する必要がある。
3.2. 大学図書館
サウジアラビア国内には公立、私立あわせて50~60程度の大学がある(32)。リヤド市にあるキング・サウード大学(33)は1957年に同国で初めて設立された教育省所管の総合大学で、約7万2,000名の学生数は国内最大規模である。キング・サルマン図書館(34)は同大学にある13の図書館の中央館として機能しており、平日は深夜24時まで開館している。13の図書館はそれぞれ利用対象を男女別に分けており、7館が男性向け、6館が女性向けとなっている。キング・サルマン図書館は主に男性用であり、女性が利用できるのは毎週土曜日の8時から17時の間に限られる。約200万冊の資料はDDCによって分類されている。開架資料は言語別に排架されており、アラビア語資料のフロアと英語資料のフロアがある。日本語資料は数が少ないため、日本語学科の図書室に別置されている。また、ProQuest、ScienceDirectなど35種類のデータベースを契約しており、学生や教職員に提供されている。アラブ諸国の機関リポジトリは未熟であるとする調査がある(E1685参照)。
3.3. その他の図書館
サウジアラビア国内には教育省が所管する57の公立図書館が存在する(35)が、リヤド市にあるキング・アブドゥルアジーズ公共図書館(36)(King Abdul Aziz Public Library:KAPL)はこれらとは異なり、1987年の開館にあわせてアブドラ国王(当時)によって設立されたNPOが運営主体となっており、職員数は男女合わせて280名である。建物は男性用、女性・子ども用(37)の2館に分かれており、それぞれに礼拝所が備わっている。2館合わせて年間延べ22万人の利用がある(38)。公共図書館としての機能以外にも、アラビア語資料の総合目録Arabic Union Catalog(AUC)事業(39)の中核機関としても機能している(40)。2006年から始まったAUCはOCLCと提携しており、約120万件の書誌がWorldCatに登録されている(41)。KAPLは、電子展示(42)やアラブ諸国における標準を目指した電子図書館(43)を構築しているだけでなく、百科事典(44)の編纂、児童書の出版、翻訳といった事業も行っている(45)。KAPLは大型の2階建てバスを改造した移動図書館車を所有しており、車内には書棚のみならず閲覧席やPCも設置されている(46)。またキング・ハーリド国際空港内に図書室を設置するなどユニークな取組も進めている(47)。
4. ウズベキスタン
中央アジアに位置するウズベキスタン共和国は人口2,940万人、面積45万平方キロメートルの共和制国家である。1991年のソ連崩壊にともなう独立以降、イスラム・カリモフ大統領による統治が続いている。シルクロードの中継地に位置する多民族国家である。同国内には旧ソ連時代から整備されている公共図書館や職業別の専門図書館など、地方にも多くの図書館が存在する(48)ほか、各地の大学に図書館がある(49)。また、点字図書館も存在する。
公用語のウズベク語は現行のラテンアルファベット表記のほか、旧制度下のキリル文字表記も併存している(50)。ロシア語も広く使われる多言語国家であり、近年は若者を中心に英語学習が盛んである。
2012年に国内で刊行された書籍のうち、ラテンアルファベット表記のウズベク語は33.5%、キリル文字表記のウズベク語は43.7%、ロシア語が15.5%であった。ただし、ウズベク語の児童書については、ラテンアルファベット表記が多くを占める。
4.1. 国立図書館
4.1.1. アリシェル・ナヴォイ記念ウズベキスタン国立図書館
ウズベキスタン国立図書館の歴史は帝政ロシア時代の1870年に開館したタシケント公共図書館にさかのぼる。旧ソ連時代にはウズベク共和国の中央図書館となり、納本図書館としての機能を持つようになった。その後、ティムール朝の詩人アリシェル・ナヴォイの名が付され、独立後は国立図書館となった(51)。市内各地に分散していた建物を統合し、2012年に現在の新館が開館した。行政省庁を統括する閣僚会議(52)の所管であり、職員数は136名である。所蔵は約697万冊であり、ウズベク語、ロシア語以外にも、約70万冊の外国語資料を所蔵している(53)。OPACとカード目録の双方で資料検索が可能であり、旧ソ連時代に整理された資料はソビエト連邦の分類体系である図書館図書分類法(BBK)(54)、独立後のものは国際十進分類法(UDC)をもとに分類がなされている。書庫資料のほか、主題別若しくは利用者層別に設けられた各専門室で資料が開架されており、1日あたりの来館者数はおよそ2,000名である。入館にあたっては利用者登録が必要で、荷物をロッカーに預け、金属探知機を通る必要がある。
4.1.2. ウズベキスタン国立子ども図書館
1965年に創立されたウズベキスタン国立子ども図書館(55)は首都タシケントにあるが、上述の国立図書館とは別の組織である。2006年までは教育省(56)、現在は文化省(57)の所管となっている。児童書を中心とした所蔵は約20万冊であり、職員数は約70名、年間来館者は延べ約1万3,000名である。館内の視聴覚設備は日本の政府開発援助(ODA)によって整備されている(58)。閲覧室は、児童書が多く並ぶ小学校低学年以下を対象とした部屋と、参考図書が中心に開架されている小学校高学年以上向けの部屋の2種類がある。後者は自習室としても利用されている。閲覧業務以外にも、読書コンクールや文学作家の講演会など、年間50以上の各種イベントを行っている。また、学習用ウェブコンテンツ(59)の作成に力を入れており、1日の平均アクセス数は約5,000に及ぶという(60)。
4.2. 専門図書館
4.2.1. 国立科学アカデミー図書館
ウズベキスタンでは旧ソ連の研究体制が残存しており、高等教育機関である大学とは別に、研究機関として科学アカデミーが存在する。国内には学問分野別に19のアカデミーがあり、それぞれに図書館が存在する。旧ソ連時代の1943年、タシケントに設立された国立科学アカデミー図書館(61)はそれらを統括する図書館であり、現在の職員数は104名である。人文科学、医学を除いた全分野にわたる国内の博士論文6万4,000点を含む、約400万点の雑誌記事や学術論文を所蔵している。旧ソ連時代はモスクワの科学アカデミーから送られてくる資料も収集していたが、独立以降は国内資料の収集が中心である。2000年以降、受入から提供に至るまでの自動化及び資料へのオンラインアクセスを目指したMAL(Model Automated Library)(62)の構想があったものの、現在は閲覧業務を休止しており、デジタル化は進んでいない。ウズベキスタンは韓国系の企業や団体の進出が盛んであり、この図書館も韓国系のタシケント仁荷大学(63)新キャンパスの敷地内に新館を建設し、リニューアル開館を目指している(64)。
4.2.2. ウズベキスタン・日本人材開発センター図書室
ウズベキスタン・日本人材開発センター(UJC)は、2001年にウズベキスタン閣僚会議令及び大統領令によって設立された教育分野のNPO法人である。ウズベキスタン経済の市場経済化に資する人材育成及び日本・ウズベキスタン関係強化のための活動を継続的に行うことを目指している。ウズベキスタン対外経済関係・投資・貿易省(65)が、設立当初から日本の国際協力機構(JICA)と、また2012年からは国際交流基金と協力して運営している。UJCの職員はウズベキスタン、日本両国から派遣されており、あわせて約30名である。UJC内にある図書室(66)では、日本センタースタッフが現地の人々へ、日本文化を発信したり人的支援を行ったりするのに必要な日本語資料約6,000点をはじめ、ロシア語やウズベク語の日本関係資料約3,000点を所蔵しており、専属の司書も配置されている(67)。資料は一定程度組織化されており、図書室内でのレファレンスやOPAC検索は可能であるが、現時点ではウェブ上でOPACは公開されていない。
5. おわりに
中東でもとくに湾岸地域や、中央アジアの図書館に関する情報源はまだ多くはなく、なお不明な点は多い。これらの地域では、近年の政治・経済情勢の変化に対応して、図書館を取り巻く環境も大きく変化してゆくものと思われる。今後もこれらの地域の図書館事情や児童書出版の動向を注視していきたい。
なお今回の訪問にあたっては、在サウジアラビア、在ウズベキスタンの日本大使館の皆様のご協力を頂いた。
(1)Riyadh International Book Fair.
http://www.riyadhbookfair.org.sa/, (accessed 2016-03-31).
2015年3月4日から15日までリヤド市内の国際コンベンションセンターにて開催され、アラブ諸国を中心とした28の国・地域から476の出版社・団体が出展した。
(2)次の記事も併せてご参照いただきたい。
山本直樹. 中東・中央アジアの児童書事情(出張報告). 国際子ども図書館の窓. 2015, (15), p. 26-32.
http://doi.org/10.11501/9501886.
山本直樹. 世界図書館紀行 タシケント(ウズベキスタン). 国立国会図書館月報. 2015, (655), p. 21-27.
http://doi.org/10.11501/9518213.
山本直樹. 世界図書館紀行 リヤド(サウジアラビア). 国立国会図書館月報. 2016, (657), p. 20-26.
http://doi.org/10.11501/9578225.
(3)Qatar National Library.
http://www.qnl.qa/, (accessed 2016-03-31).
(4)Qatar Foundation for Education, Science, and Community Development. Qatar National Library 50 years and beyond. Qatar Foundation. Doha, 2012, p. 17.
(5)“Qatar National Library to open in 2014”. The Peninsula. 2012-11-20.
http://thepeninsulaqatar.com/qatar/214896-qatar-national-library-to-open-in-2014.html, (accessed 2016-03-31).
“Qatar National Library’s new building nearing completion”. Qatar Tribune. 2015-04-22.
http://www.qatar-tribune.com/default.aspx?d=20150422, (accessed 2016-03-31).
(6)Qatar Foundation.
http://www.qf.org.qa/, (accessed 2016-03-31).
同財団は出版事業にも出資している。
“Bloomsbury Qatar Foundation Publishing”. Qatar Foundation.
http://www.qf.org.qa/participate/ventures/bloomsbury-qatar-fuondation-publishing /, (accessed 2016-03-31).
(7)“Qatar residents gain access to Springer’s eBooks and online journals”. Springer. 2013-11-04.
http://www.springer.com/about+springer/media/pressreleases?SGWID=0-11002-6-1443543-0, (accessed 2016-03-31).
“Qatar National Library introduces new online databases”. Gulf Times. 2014-08-19.
http://www.gulf-times.com/story/404852/, (accessed 2016-03-31).
(8)担当者へのインタビューによる。なお、カタール国内のインターナショナルスクールの図書館において、児童の保護者から蔵書が反道徳的であるとの批判を受けた事例がある。
“「わいせつ」と白雪姫禁止=児童の父の抗議受け-カタールの学校”. 時事通信. 2016-01-25.
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201601/2016012500528, (参照 2016-03-31).
(9)“Long-term partnership aims to transform online resources for Gulf history”. BL. 2010-10-28.
http://www.bl.uk/press-releases/2010/october/longterm-partnership-aims-to-transform-online-resources-for-gulf-history, (accessed 2016-03-31).
The British Library Qatar Foundation Partnership programme.
http://www.bl.uk/qatar/, (accessed 2016-03-31).
(10) Qatar Digital Library.
http://www.qdl.qa/en, (accessed 2016-03-31).
(11)“QATAR NATIONAL LIBRARY OFFICIALLY ANNOUNCED AS THE REGIONAL ARABIC SPEAKING PRESERVATION AND CONSERVATION CENTRE”. QNL. 2015-08-20.
http://www.qnl.qa/news-events/news-details?item=161&backArt=76, (accessed 2016-03-31).
(12)METLIB 2016 QATAR.
http://www.metlib2016qatar.org/, (accessed 2016-05-18).
(13)Qatar University Library.
http://library.qu.edu.qa/, (accessed 2016-03-31).
(14)担当者へのインタビューによる。一方、QNL及びエデュケーションシティ内にある欧米系大学の図書館の多くは男女共用である。
(15)Doha Metro.
http://www.qr.com.qa/English/Projects/Pages/DohaMetro.aspx, (accessed 2016-03-31).
(16)Georgetown University School of Foreign Service in Qatar.
http://qatar.sfs.georgetown.edu/, (accessed 2016-03-31).
(17)University College London Qatar.
http://www.ucl.ac.uk/qatar, (accessed 2016-03-31).
(18)Qatar Faculty of Islamic Studies.
http://www.qfis.edu.qa/, (accessed 2016-03-31).
(19)Museum of Islamic Art.
http://www.mia.org.qa/, (accessed 2016-03-31).
(20)Maktaba.
http://www.maktabaqatar.org/, (accessed 2016-03-31).
Maktabaはアラビア語で「図書館」及び「書店」を意味する。
(21) 日本貿易振興機構(ジェトロ)リヤド事務所. “「サウジアラビアの統治基本法 第1~9章(第1~83条)」”. 日本貿易振興機構(ジェトロ).
https://www.jetro.go.jp/ext_images/world/middle_east/sa/law/pdf/basic_01.pdf, (参照 2016-03-31).
(22)辻上奈美江. サルマン新国王の誕生とサウジアラビア情勢変動の予兆. 中東協力センターニュース. 2015年2/3月号, p. 67-72.
http://www.jccme.or.jp/japanese/11/pdf/2015-03/josei05.pdf, (参照 2016-03-31).
(23) مكتبة الملك فهد الوطنية.
http://www.kfnl.org.sa/, (accessed 2016-03-31).
館名はファハド第5代国王に由来する。
(24)KFNL作成パンフレット“مكتبة الملك فهد الوطنية”による。
(25) هند بنت عبدالرحمن الغانم.
واقع تنمية مصادر المعلومات الألكترونية في مكتبة الملك فهد الوطنية .مجلة مكتبة الملك فهد الوطنية.
2014-2015, 21(1), p. 5-53.
(26)“Saudi Arabia: Official comments on information, censorship issues”. BBC Monitoring Media. 2004-12-21.
上述のサウジアラビア統治基本法第39条には「情報・出版ならびに言論活動は王国の制度に準拠し、適正に実施され、イスラム共同体の文化発展と統一に参画するものとする。煽動、分裂を導くもの、国家安全保障と広報活動に危害を加えるもの、個人の人権、尊厳を傷付けるもの、これら全ては禁止され、法令により明らかにされるものとする」とある。
(27) وزارة الثقافة والإعلام.
http://www.info.gov.sa/, (accessed 2016-03-31).
(28) وزارة التعليم.
http://www.moe.gov.sa/, (accessed 2016-03-31).
(29)KFNL作成パンフレット“دليل الرقم الدولي المعياري. للكتب والدوريات”による。
(30)Copyright Law promulgated by Royal Decree No. M/41 of 2 Rajab, 1424. WIPO.
http://www.wipo.int/wipolex/en/text.jsp?file_id=129516, (accessed 2016-03-31).
Sulaiman AlReyaee. “Factors that influence the attitude of academic librarians in Saudi Arabia toward copyright laws”. 2006.
http://digitool.library.mcgill.ca/R/-?func=dbin-jump-full&object_id=94183&silo_library=GEN01, (accessed 2016-03-31).
(31)担当者へのインタビューによる。
(32)“King Abdullah Approves Plan to Upgrade Public Libraries”. PR Newswire US. 2011-08-02.
http://www.bizjournals.com/prnewswire/press_releases/2011/08/02/DC45799, (accessed 2016-03-31).
(33)King Saud University.
http://ksu.edu.sa/en, (accessed 2016-03-31).
館名は王室サウード家に由来する。
(34)Deanship of Library Affairs.
http://library.ksu.edu.sa/en, (accessed 2016-03-31).
2015年1月、サルマン国王の即位に伴いプリンス・サルマン図書館から改称された。
(35)Moid Ahmad Siddiqui. “Management of libraries in Saudi Arabia”. Library Management. 1995, 16 (6), p. 24-32.
http://www.emeraldinsight.com/doi/full/10.1108/01435129510091829, (accessed 2016-03-31).
(36) مكتبة الملك عبدالعزيز العامة (King Abdul Aziz Public Library).
http://www.kapl.org.sa/, (accessed 2016-03-31).
館名はアブドゥルアジーズ初代国王に由来する。
(37)子どもは、15歳までが主な対象である。
(38)担当者へのインタビューによる。
(39)Arabic Union Catalog.
http://www.aruc.org/en/web/auc/home, (accessed 2016-03-31).
現在加盟機関がある国として、サウジアラビアのほか、アラブ首長国連邦、エジプト、オマーン、スーダン、バーレーン、モロッコなどがある。
(40)KAPL作成パンフレット“البرامج والمشاريع”による。
(41)“OCLC partners with King Abdulaziz Public Library in Saudi Arabia to make Arabic-language resources available through WorldCat.org”
http://www.oclc.org/news/releases/2011/201169.en.html, (accessed 2016-03-31).
(42)たとえば、メッカへの巡礼である「ハッジ」に関する展示がある。
The Hajj.
http://www.kapl-hajj.org/, (accessed 2016-03-31).
(43) المكتبة الرقمية العربية.
http://www.kadl.sa/, (accessed 2016-03-31).
現在収録されている国はサウジアラビアとアルジェリアの2か国にとどまる。
前述のQatar Digital Libraryのほか、エジプトのアレキサンドリア図書館等、他のアラブ諸国でも同様の取組が行われている。
高橋理枝. 中東の学術情報の動向と日本におけるその収集. 情報の科学と技術. 2016, 66(1), p. 2-7.
(44)Web版 موسوعة المملكة العربية السعودية.
http://saudiency.net/, (accessed 2016-03-31).
(45)“Custodian of the Two Holy Mosques Briefed on Saudi Arabia Encyclopedia, Mobile Library Project” Saudi Press Agency. 2011-03-26.
http://www.alriyadh.com/en/article/617449/, (accessed 2016-03-31).
“ استمارات طلب الكتب حسب الأعمار ”.
مكتبة الملك عبدالعزيز العامة.
http://www.kapl.org.sa/details.aspx?id=11#.VzwPHlLpW0X, (accessed 2016-05-18).
(46) « مكتبة الملك عبدالعزيز تطلق مشروع « المكتبة المتنقلة.
الرياض.
2015-08-17.
http://www.alriyadh.com/1073794, (accessed 2016-03-31).
(47) “ برنامج مكتبات المطارات ”.
مكتبة الملك عبدالعزيز العامة.
http://www.kapl.org.sa/details.aspx?id=235#.Vg-ZENJTbL8, (accessed 2016-03-31).
(48)World guide to libraries. 2014, (28), p. 1107-1109.
(49)Johnson, Ian M.. “Library Development in Uzbekistan: Progress and Problems since the Dissolution of the USSR”. Alexandria. Manchester University Press. 2013, 24 (1), p. 43-78.
https://openair.rgu.ac.uk/handle/10059/976, (accessed 2016-03-31).
(50)淺村卓生. 国家建設と文字の選択 ウズベキスタンの言語政策. 風響社, 2015, p. 6-10.
同国の出版事情については、帯谷知可. 中央アジア関連資料収集の展望―ウズベキスタンを中心に―. アジア情報室通報. 2015, 13 (3), p. 2-8. を参照。
https://rnavi.ndl.go.jp/asia/entry/bulletin13-3-1.php, (参照 2016-04-22).
(51)National Library of Uzbekistan named after Alisher Navoi.
http://www.natlib.uz/eng/, (accessed 2016-03-31).
(52)“General information”. The Government portal of the Republic of Uzbekistan.
https://www.gov.uz/en/pages/general_information, (accessed 2016-03-31).
(53)担当者へのインタビューによる。
(54)Библиотечно-библиографическая классификация(ББК)。現在でもロシア等、一部の旧ソ連諸国で使用されている分類法である。
http://roslavl.library67.ru/files/382/bbk.pdf, (accessed 2016-03-31).
(55)Respublika Bolalar Kutubxonasi.
http://kitob.uz/, (accessed 2016-03-31).
(56)Ministry of public education.
http://uzedu.uz/, (accessed 2016-03-31).
(57)Madaniyat va sport ishlari vazirligi.
http://mcs.uz/, (accessed 2016-03-31).
(58)一つ一つの機器にその旨を示すステッカーが貼付されている。
(59)Taqvim.uz.
http://taqvim.uz/, (accessed 2016-03-31).
(60)担当者へのインタビューによる。
(61)Fundamental Library of Uzbekistan Academy of Sciences.
http://academy.uz/en/publications/libraries.php, (accessed 2016-03-31).
(62)Marat Rahmatullaev, Akram Khabibullaev. “Uzbekistan”. Libraries in the Early 21st Century: An International Perspective. Vol. 1. IFLA. 2012, p. 375-386.
(63)Inha University in Tashkent.
http://inha.uz/en/, (accessed 2016-03-31).
(64)“Inha University in Tashkent to receive new campus”. UzDaily. 2015-08-10.
http://www.uzdaily.com/articles-id-33190.htm, (accessed 2016-03-31).
(65)Ministry of Foreign Economic Relations, Investments and Trade.
http://www.mfer.uz/en/, (accessed 2016-03-31).
(66)ウズベキスタン・日本センター 図書室.
http://www.ujc.uz/ja/library, (参照 2016-03-31).
(67)担当者へのインタビューによる。
[受理:2016-05-20]
山本直樹. カタール、サウジアラビア、ウズベキスタンの図書館事情. カレントアウェアネス. 2016, (328), CA1877, p. 22-26.
http://current.ndl.go.jp/ca1877
DOI:
http://doi.org/10.11501/10020602
Yamamoto Naoki.
Current Conditions of Libraries in Qatar, Saudi Arabia and Uzbekistan.