カレントアウェアネス
No.233 1999.01.20
RLGのプロジェクト
Research Libraries Group(研究図書館グループ:RLG)は「2000年までに,全世界からアクセス可能な学術研究の情報源となる」ことを目標に,様々なプロジェクトを実施しています(http://www.rlg.org/strat/suptproj.html参照)。
●Museum Resources-Digital Images and Information
CIMIプロジェクト(CA1175参照)等との連携により美術館・博物館資料を電子化し,統一されたインタフェースで提供する。1999年にサービスを開始する予定。
●RLG European Library Data Initiative
ヨーロッパの主要な図書館の目録データを,RLIN(CA1219参照)への取り込みやZ39.50を利用したゲートウェイサービスにより提供するプロジェクト。現在,ドイツ・フランス等の国立図書館や,イギリスのCURL(Consortium of University Research Libraries)が参加しており,今後はオーストラリア国立図書館等も加わる予定。
●RLG Digital Collections Project- “Marriage, Women, and the Law, 1815-1914”
家族及び女性に関する19世紀の資料を,画像も含め包括的に電子化する実験的なプロジェクト。7機関が共同で,資料の選択や構成の作業を行った。技術的な面のみならず,学術的に優れたコレクションであるという評価を得ている。
●CoPY Project
コロンビア,ペンシルバニア,イェール大がRLGの協力を得て,CPS Systems社作成のソフトウェアを基に開発している新しいILLシステム。3館共同の“ヴァーチャルな”目録の検索,電子的リクエスト,リクエスト状況の把握ができる。1998年夏から1年間のパイロットプロジェクトとして行われている。