はしがき
国立国会図書館では,平成15年度・16年度の2年計画で,「電子情報環境下における科学技術情報の蓄積・流通の在り方」をテーマとした調査を実施いたしました。このうち平成15年度に実施した調査につきましては,『図書館調査研究リポート』No.2として平成16年7月に刊行いたしました。本リポートは,それに続く平成16年度調査の成果をまとめたものです。
平成16年度は,平成15年度の成果を踏まえ,「科学技術系学術雑誌の配置状況の質的評価」,「利用者の情報ニーズ・情報探索行動と図書館に対するニーズの変容」及び「科学技術情報の流通体制の在り方,新たな提供方法」について調査研究を実施いたしました。
調査は株式会社シィー・ディー・アイに委託しましたが,実施にあたっては,平成15年度に引き続き,歳森敦筑波大学大学院図書館情報メディア研究科助教授を主査とした以下のメンバーによる研究会が担当しました。本報告書は,各メンバーが分担執筆しています。
主査:
歳森 敦(筑波大学大学院図書館情報メディア研究科助教授,第1・2・6章担当)
委員:
宇陀 則彦(筑波大学大学院図書館情報メディア研究科助教授,第5章担当)
坂井 華奈子(筑波大学大学院図書館情報メディア研究科,第3章担当)
松林 麻実子(筑波大学大学院図書館情報メディア研究科講師,第4章担当)
村上 泰子(梅花女子大学文化表現学部助教授,第5章担当)
アドバイザー:
永田 治樹(筑波大学大学院図書館情報メディア研究科教授)
(以上敬称略)
末筆ながら,本調査をご担当いただいた委員各位,質問紙調査にご協力いただいた利用者及び関西文化学術研究都市研究機関の皆様,及び国際セミナー参加者・関係者の方々に,厚くお礼申し上げます。
国立国会図書館では今後も図書館及び図書館情報学分野の調査研究を実施し,本シリーズにて公表し成果を広く共有したい所存です。引き続きご支援,ご協力をお願いいたします。
平成17年8月
関西館事業部図書館協力課長
豊田 透