新装版『カレントアウェアネス』刊行にあたって / 児玉史子

 

カレントアウェアネス
No.272 2002.06.20

 

新装版『カレントアウェアネス』刊行にあたって

 

関西館事業部図書館協力課長 児玉史子

 

 本年4月,国際子ども図書館の全面開館,関西館の開庁のため,当館では大幅な組織改編を行いました。それに伴い業務の再編を行い,本誌の編集業務は新たに設置した関西館事業部図書館協力課が担当することになりました。ここに新編集体制による『カレントアウェアネス』272号をお届けします。

 図書館に関する最新情報を提供するという従来からの本誌刊行の目的は変わりませんが,編集体制の変更を機に,誌面等を大幅に変更いたしました。まず,より見やすい誌面を目指し,判型をA4判に変更し,デザインも一新しました。

 さらに大きな変更点として,刊行形態・頻度の変更があります。本年度以降,本誌は解説機能を重視した冊子体(季刊)と,早く確実に情報を提供するためのメールマガジン(月2回刊行予定)の2形態で刊行します。両者がそれぞれの特性を発揮することにより,全体として,今まで本誌に寄せられた様々なご要望にお応えし,充実した内容を提供することを目指しております。

 内容については,刊行形態ともかかわりますが,冊子体では,背景説明等の解説的なものを掲載し,記事の分量も今までより増やすことといたしました。一方,メールマガジンは速報性を重視し,解説ではなく事実を伝える短いものを載せていく予定です。なお,メールマガジンについては,10月創刊を目指し現在準備中です。詳細については,本誌次号,『月報』,当館ホームページ等でお知らせいたします。

 本誌は,図書館員および図書館情報学研究者の連携を図ることも目的のひとつとしています。今回の編集体制の変更にあたり,その連携を図るため,編集企画に館外の図書館員・研究者の方の参加をお願いしました。これにより,誌面に幅を持たせることができるのではないかと考えています。

 新装となった本誌に対し,率直なご意見をお願いするとともに,今後とも一層のご協力・ご支援をお願いいたします。