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No.40 米国の図書館事情2007-2006年度 国立国会図書館調査研究報告書

 この調査研究報告書は、国立国会図書館が2006年度に実施した「米国の図書館事情に関する調査研究」の成果集である。
 米国の図書館の現況、それを支える行政と民間の諸活動、連邦政府と州・地方公共団体の図書館政策、図書館の誕生とその維持・発展を根底から支える文化・経済のありようなどの多様な論点について、山本順一・筑波大学大学院図書館情報メディア研究科教授(当時)を中心に研究会を組織して、日本国内および現地の研究者・図書館職員ら44名による多面的な分析・検討をおこなった。
 日本の図書館界が長年にわたり範としてきた、米国の図書館の「今」に関する概説書・入門書として、また今後の日本の図書館行政や図書館情報学研究を発展させてゆくための参考書として、本報告書の知見を広く共有・活用していただければ幸いである。

PDF版はこちら[約22MB]

※各論考ごとのPDF版およびhtml版は、準備次第公開いたします。
<目次>

はじめに / 山本順一
アメリカ図書館の背景 / 藤野幸雄

第1章 米国の図書館の概況

 1. 図書館の基盤
  1.1 運営形態
   1.1.1 図書館の運営形態 / 山本順一
   1.1.2 図書館における「民営化」 / 井上靖代
  1.2 法制度
   1.2.1 公共図書館の設置・運営に関する法的基盤 / 平野美惠子
   1.2.2 近年の米国の著作権法の動向 / 張睿暎
   1.2.3 知的自由に関する法の動向 ~ 愛国者法、CIPA、COPA、DOPA ~ / 高鍬裕樹
   1.2.4 障害者サービスに対する法の動向 / 山本順一
  1.3 人
   1.3.1 司書養成・研修・採用 / 井上靖代
   1.3.2 人気ある職業にするには ~ How to be popular ~ / ジェームズ・マタラーゾ、ジョセフ・ミカ
   1.3.3 図書館友の会とボランティア活動 / 吉田 右子
  1.4 資料
   1.4.1 アメリカの出版・書店事情を考察する / 下村昭夫
   1.4.2 米国の出版状況・概況・動向(電子) / 加藤信哉
  1.5 財政
   1.5.1 図書館ファンドレイジングの動向 / 福田都代
   1.5.2 E-rate の概要と運用の実情 ~公共図書館との関連を中心に~ / 古賀崇
  1.6 政治・政策・広報
   1.6.1 アメリカの見地からの図書館アドヴォカシー / バーバラ・フォード
   1.6.1 Library Adovocacy from the U.S. Perspection / Barbara J.Ford
   1.6.2 図書館とフィランソロピー / 井上靖代

 2. 数値で見る米国の図書館 / 松崎博子

 3. 連邦機関・連邦図書館の概況
  3.1 アメリカ議会図書館 / 藤野幸雄
  3.2 IMLS(博物館図書館サービス振興機構)の動向 / 菅野育子
  3.3 NCLIS(全国図書館情報学委員会) / 山本順一
  3.4 NLM(米国国立医学図書館)の動向と「長期計画2006-2016」 / 酒井由紀子
  3.5 NAL(国立農学図書館)の動向 / 福田直美
  3.6 米国における政府情報アクセスに関する動向 ~連邦政府刊行物寄託図書館制度を中心に~ / 古賀崇
  3.7 大統領図書館 / 山本順一

 4. 全国規模の協会・組織の概況
  4.1 ALA(アメリカ図書館協会)の動向 / 井上靖代
  4.2 アメリカ図書館協会: 2010 年に向けて / マイケル・ダウリング
  4.2 The American Library Association: Ahead to 2010 / Michael Dowling
  4.3 OCLC の動向 / 原田隆史
  4.4 ARL(研究図書館協会) / 高木和子
  4.5 SLA(専門図書館協会)の概要と最近の動向について / 藤澤聡子

第2章 米国の一般的な図書館のすがた

 1. 公共図書館
  1.1 ヴァーモント州モンペリエのケロッグ・ハバード図書館 / グレース・ウースター・グリーン
  1.1 The Kellogg-Hubbard Library in Montpelier, Vermont, USA / Grace Worceter Greene
  1.2 アメリカの小さな図書館-サン・プレイリー図書館 (Sun Prairie Public Library) - / 井上靖代

 2. 私立図書館
  2.1 アメリカの私立図書館について / 井上靖代

 3. 学校図書館
  3.1 図書館運営について ~ニューメキシコ州アルバカーキー市ドロレス・ゴンザレス校の場合~ / リーパー・すみ子

 4. 大学図書館
  4.1 パシフィック大学図書館 ~中規模の総合大学図書館として~ / ジーン・プーネル
  4.1 The University of the Pacific Library:Serving a Medium-Sized Comprehensive University / Jean Purnell
  4.2 カリー・カレッジのレヴィン図書館:ニューイングランドの小さな大学図書館 / デイビッド・ミラー、ヘディ・ベンアイチャ、レスリー・ベッカー、ジェイン・ローレス、フランチェス・レイノ、キャシィ・ラッセル、マリー・リャン、ゲイル・シャンク
  4.2 The Levin Library at Curry College : A Small Academic Library in New England / David Miller with Hedi BenAiCha, Leslie Becker, Jane Lawless, Frances Reino, Kathy Russel, Mary Ryan, Gail Shank

第3章 社会的な論点と図書館

 1. 知的自由
  1.1 知的自由をめぐる事例 / 井上靖代

 2. 多様性
  2.1 図書館における文化を超えた意識を高めることにより、様々な言語を話す人々に対しサービスを提供する~日本、米国でラテン系アメリカ人、ブラジル人、ラティーノ、ヒスパニック系の人々にサービスを提供することについて~ / サンドラ・リオス・ボルダーラマ
  2.1 Serving Multicultural Populations by Increasing Our Cross-Cultural Awareness in Libraries : Japan and the USA serving Latin Americans, Brazilians, Latinos and Hispanics / Sandra Rios Balderrama
  2.2 ホームレスにとっての公共図書館の役割 / 清重知子

 3. 教育・リテラシー
  3.1 米国の学校図書館の概況 ~ NCLB 法の影響を中心に~ / 中村百合子
  3.2 大学図書館が教育・リテラシーに果たす役割~情報リテラシー教育とインフォメーション・コモンズ~ / 魚住英子
  3.3 公共図書館が教育やリテラシーに果たす役割 / 薬師院はるみ
  3.4 読書プログラムの現状と課題 / 岩崎れい

 4. コミュニティ
  4.1 公共図書館における地域情報の提供 / 吉田右子
  4.2 生涯学習機関としての図書館 ~高齢者サービス~ / 高島涼子
 5. デジタル社会
  5.1 Google の動向 ~ Scholar、Book Search を中心に~ / 村上浩介
  5.2 米国におけるオープンアクセスの動向 / 三根慎二

第4章 米国の図書館に関する研究動向

  4.1 米国の図書館史に関する研究動向 / 三浦太郎
  4.2 米国における電子的学術情報サービスの動向 / 筑木一郎
  4.3 図書館における教育・リテラシーサービスの位置づけ / 岩崎れい

索引