T2 – リソースシェアリング(Resource Sharing)

用語解説[T2]
リソースシェアリング(Resource Sharing)

多数の図書館が共同で図書館資源を共有すること。共有される資源には,図書館資料のみならず,(図書館の)目的,人,資金,図書館記録,スタッフの持つ専門的技術,保管施設のほか,コンピュータのような機器類なども含まれよう。リソースシェアリングの目的は,利用者サービスの面では,より多くの資料やサービスへのアクセスを可能とすることであり,図書館予算の面では,コストとサービス水準との関係をより効率的にすることである。従来は,それぞれの図書館が独自に目的を設定し,それを実現するための手段として,図書館協力が位置づけられてきた。リソースシェアリングでは,複数の図書館の資源をひとつの有機体とみなし,それぞれの図書館の利用者全体に対して最適のサービスを提供するための方策を共同で考えていくところに大きな特色がある。

Ref: World Encyclopedia of Library and Information Services. 3rd ed. ALA, 1993. 715-718