カレントアウェアネス-E
試行版 2002.09.18
S005
LCの9.11同時多発テロ追悼プログラム
世界に衝撃を与えた米国同時多発テロから1年が経過した。米国議会図書館(LC)はテロ追悼プログラムの一環として,この間に同館が収集したテロ関連資料の展示会「目撃と反応(Witness and Response)」を開催している。同館の利用者サービス部門とジャカルタ,カイロ等の海外事務所が収集した資料は,米国市民へのインタビューを記録した音声資料,内外の新聞,ドキュメンタリー写真,「グラウンド・ゼロ」(世界貿易センタービル跡地)や国防総省ビルの被災跡を記録した航空写真,地図,絵画,ポスター,宣伝ビラ,ウェブサイト等,その内容・形態ともに多岐にわたる。テロを様々な角度から記録し残そうとする同館の精力的な取り組みの成果である。
展示会は9月7日から10月26日まで,トマス・ジェファーソン館の大ホールで開かれている。展示資料の一部は電子化され,同館のウェブサイト上でオンライン展示会( http://www.loc.gov/exhibits/911/ )として見ることもできる。
展示会の他にも,9月4日のビデオ上映会を皮切りに,コンサート,パネル・ディスカッション,講演会,ダンス上演,ワークショップ等,多彩な追悼プログラムが順次開催されている。