英国図書館(BL)、国内10機関との連携事業“Unlocking Our Sound Heritage”でデジタル化保存した再生できなくなる恐れがある音声記録が1万点を達成したと発表

2019年12月10日、英国図書館(BL)は、記録媒体の物理的劣化や旧式化により再生できなくなる恐れがある音声記録の保存を目的に国内10機関と連携して取り組んでいる事業“Unlocking Our Sound Heritage(UOSH)”でデジタル化保存した音声記録が今週1万点になったことを発表しています。

多くの参加機関は今年から事業を本格的に始めており、宝くじ基金(National Lottery grant)の助成を得て、今後5年間で、同事業の対象となる50万点の音声記録のうち、5万点の保存を実施する予定です。

BLの“同日付のSound and vision blog”では、同事業に参加している、ウェールズ国立図書館、北アイルランド国立美術館、スコットランド国立図書館、レスター大学、サセックス大学のKeep、Bristol Culture、アーカイブズ+、ロンドン市公文書館、ノーフォーク・レコードオフィス、タインアンドウィア文書館・博物館での取組内容が紹介されています。

Unlocking Our Sound Heritage hubs digitise 10,000 recordings(BL Sound and vision blog, 2019/12/10)
https://blogs.bl.uk/sound-and-vision/2019/12/unlocking-our-sound-heritage-hubs-digitise-10000-recordings.html

Unlocking Our Sound Heritage(BL)
https://www.bl.uk/projects/unlocking-our-sound-heritage

参考:
英国図書館、国内の10機関と連携し、記録媒体の劣化・旧式化により再生できない恐れがある音声記録50万点の保存を目的とした事業を開始
Posted 2017年4月13日
https://current.ndl.go.jp/node/33847

E1753 – 英国全域の録音資料を明らかにする試み‐BLが調査報告
カレントアウェアネス-E No.295 2015.12.24
http://current.ndl.go.jp/e1753