カナダ市民権・移民省でも図書館閉鎖:行政機関での縮小実施は2012年以降12機関

2014年1月26日付けのcanada.com(オンライン)の記事“Library cuts in more than a dozen government departments trigger fears of lost knowledge”で、カナダの市民権・移民省の図書館も2012年9月に閉鎖されたこと、また、それに伴う図書館員やカナダ図書館協会長からの懸念や、同省の報道官による、1年あたり20万ドルの節約になり、また研究者は資料にアクセス不能になるわけではないとの趣旨のコメント等が報じられています。

この記事では、同省を含め、2012年以降12の行政機関(保健省、水産海洋省、市民権・移民省、環境省、運輸省等)において実施された図書館の閉鎖等が行われ、また2014年にも1機関で予定されているとし、そのリストを掲載しています。

なお、カナダ国立図書館・文書館(LAC)では、所蔵資料を減らさなければならない図書館から、“歴史的に価値のある資料”を約1,000箱分受入れてきたことも報じています。

Library cuts in more than a dozen government departments trigger fears of lost knowledge(Canada.com, 2014/1/26付け)
http://www.canada.com/Library+cuts+more+than+dozen+government+departments+trigger+fears+lost+knowledge/9431889/story.html

参考:
カナダ研究図書館協会、水産海洋省図書館の閉鎖に関して同省に公開書簡
Posted 2014年1月22日
http://current.ndl.go.jp/node/25302

CBC、カナダ保健省の図書館の変化により科学者が資料入手に苦慮していることを伝える報道(記事紹介)
Posted 2014年1月21日
http://current.ndl.go.jp/node/25288