カレントアウェアネス-E
No.149 2009.05.13
E912
調べ方のヒントをご紹介-NDL「リサーチ・ナビ」サービス開始
国立国会図書館(NDL)は,2009年5月11日,新しいウェブサイト「リサーチ・ナビ」を公開した。リサーチ・ナビは,調べものをしている人が,求める情報に効率よくたどりつけるよう,「どのような資料を見たらよいか」「どのように資料を探せばよいか」といった「調べ方のヒント」を提供する,というコンセプトで作ったウェブサイトである。
NDLではこれまで,本を探すためのデータベースを多数提供してきたが,「どのデータベースを使ったらよいか分からない」「特定の分野に限られている」「書名などをある程度特定できていないと検索できない」といった課題があった。リサーチ・ナビでは,これまでNDLホームページで提供してきた「テーマ別調べ方案内」をメインコンテンツに据え,「調べものに役立つ資料や情報源にユーザを案内する」ことを目指している。
リサーチ・ナビは,目的や分野別に説明リンクをたどることでデータベースや情報源に誘導する階層型の案内,PORTAやレファレンス協同データベースなどNDLが運営するデータベースの横断検索,思いがけない発見を喚起する国立国会図書館件名標目表(NDLSH)等を応用したテーマグラフ(関連語ツリー)といった機能を備えている。ユーザはこれらの機能を使って,NDLが集めた各種情報源のなかから調べている事柄に関連のありそうな情報を得ることができる。
リサーチ・ナビでは,これまでNDLホームページで提供していたコンテンツ(「テーマ別調べ方案内」「参考図書紹介」など)を引き続き提供するほか,新たに以下のコンテンツも公開する。
- 目次データベース
http://rnavi.ndl.go.jp/mokuji/ - 近代日本軍事関係文献目録
http://rnavi.ndl.go.jp/gunji/ - 日本人名情報索引(人文分野)データベース
http://rnavi.ndl.go.jp/jinmei/ - 科学技術論文誌・会議録データベース(旧名:日本科学技術関係逐次刊行物総覧)
http://rnavi.ndl.go.jp/kaigi/
今後,コンテンツの充実を図るとともに,より便利に,より使いやすいウェブサイトにできるよう更なる工夫を重ねて行く予定である。ユーザの皆様からのご意見,ご指摘をいただければ幸甚である。
(主題情報部参考企画課)