北米研究図書館協会(ARL)がIthakaに委託して実施した、デジタル学術コミュニケーションモデルの現況に関する調査報告書と、そうした学術コミュニケーションの成果物である各種のデジタル学術リソースを検索できるデータベースを公開しています。
この調査には、米国・カナダの46機関に所属する合計300名以上のライブラリアンがフィールド調査チームとして参加し、大学教員にインタビューするなどして、206のデジタル学術リソースを抽出しました。そしてそれらを教員がどのように利用しているか、またどのようにそれらに関わっているかを調査するとともに、それらから8種類の学術コミュニケーションモデル(電子媒体のみの雑誌、レビュー、プレプリント・ワーキングペーパー、百科事典・辞書・注釈つきコンテンツ、データリソース、ブログ、ディスカッションフォーラム、専門職・学術ハブ)を抽出し、各々について実例を挙げながら、特徴を分析しています。
また、抽出した206のデジタル学術リソースを検索できるデータベースも、同時に公開されました。
Current Models of Digital Scholarly Communication: ARL Releases Final Report from Ithaka Study
http://www.arl.org/news/pr/current-models-10nov08.shtml
Current Models of Digital Scholarly Communication:
Results of an Investigation Conducted by Ithaka for the Association of Research Libraries
http://www.arl.org/bm~doc/current-models-report.pdf
(※報告書本体)
ARL 2008 New Model Publications Study: Examples Collected for Analysis (206)
http://www.arl.org/sc/models/model-pubs/search-form.shtml
(※206のデジタル学術リソースを検索できるデータベース)