ARL、ラーニングコモンズの企画のためのツールキットを公開

北米研究図書館協会(ARL)が、ラーニングコモンズ、インフォメーションコモンズなどと呼ばれる、大学学部生を主対象とした学習スペースを企画している研究図書館向けの、プレ・プログラミング・ツールキットを作成・公開しています。このツールキットは、ラーニングコモンズ建設のプロセス全体を概観するとともに、設計書・企画書等を作る前に必要とされる、各大学固有の環境・ニーズに適合した学習スペースのあり方を探るための評価(アセスメント)のテクニックについて、詳しく紹介しています。例えば、調査と意見募集、学生・教員によるアドバイザリ・グループの設置、学生を招いて打ち解けた雰囲気で意見を聞く「ランチタイム」の開催、といったプロセスごとに、その方法、質問の内容などが記されています。

ARL LEARNING SPACE
PRE-PROGRAMMING TOOL KIT
http://www.arl.org/bm~doc/planning-a-learning-space-tool-kit.pdf

Planning a Learning Space in a Research Library: ARL Releases Pre-Programming Tool Kit
http://www.arl.org/news/pr/learning-space-tool-kit-14oct08.shtml

参考:
CA1603 – インフォメーション・コモンズからラーニング・コモンズへ:大学図書館におけるネット世代の学習支援 / 米澤誠
http://current.ndl.go.jp/ca1603