2008年5月、Microsoft社は書籍デジタル化事業から撤退し、また、2006年から提供してきた書籍検索サービス“Live Search Books”と学術文献検索サービス“Live Academic Search”を終了することを発表しました。イエール大学は、このMicrosoft社の決定が同大学図書館の書籍デジタル化事業を行き詰らせているとする記事を、大学新聞に掲載しました。当初の予定では10万冊の蔵書がデジタル化される予定でしたが、Microsoft社が資金提供を中断してしまうためそれは叶わず、すでに資金提供がなされている3万2千冊のデジタル化の完遂のみが保障されたということです。イエール大学図書館は事業継続のために新たな提携先を探す必要がありますが、先行きは不透明だということです。
Library digitization efforts stall
– Yale Daily News 2008/9/4付けの記事
http://www.yaledailynews.com/articles/view/24927
参考:
E792(No.129)Microsoft,書籍デジタル化事業等から撤退
http://current.ndl.go.jp/e792
E714(No.117)図書館蔵書デジタル化の「パートナー」をどう選ぶか?
http://current.ndl.go.jp/e714
イエール大がマイクロソフトと提携、資料のデジタル化に着手
http://current.ndl.go.jp/node/6779