ALA、「表現の自由保護法案」への支持を表明

米国図書館協会(ALA)が、超党派の議員により第110連邦議会上院に提出されている「表現の自由保護法案」(S. 2977)への支持を表明しました。これは、英国をはじめとする他国で、米国の著作物が「名誉毀損にあたる」として作家・出版社等を訴える訴訟が続いていることから、米国の作家・出版社の表現の自由を守るべく、提案されているものです。

なおこのように、自分に有利な判決がなされる見通しのある国の裁判所を探して、名誉毀損の訴訟を起こすことを揶揄する言葉として“libel tourism”(名誉毀損ツーリズム)がありますが、ALAの政府関係局長は、これを「本来は“名誉毀損テロリズム”と呼ばれるべきものである」として厳しく批判しています。

ALA Endorses the Free Speech Protection Act of 2008
http://www.wo.ala.org/districtdispatch/?p=604

S.2977
Title: A bill to create a Federal cause of action to determine whether defamation exists under United States law in cases in which defamation actions have been brought in foreign courts against United States persons on the basis of publications or speech in the United States.
http://thomas.loc.gov/cgi-bin/bdquery/z?d110:s.02977: