レイティング、コメント付与、タグ付与、リコメンデーション(推薦)といった、Web 2.0の代表的な機能を有するOPACソフトウェアがどのくらいあるか、をベルギーの医学図書館員のグループが調査し、欧州医学・健康図書館会議で発表しました。この発表資料が、図書館情報学の主題リポジトリE-LISで公開されています。
この調査では、統合図書館システムの一部としてOPAC機能があるもの、OPAC機能のみのソフトウェア、コンテンツ・マネジメント・システムにOPAC機能をモジュール等で付加したもの、あわせて70のOPACソフトウェアが対象になっています。
・次世代のOPACと呼べる機能を有しているOPACは34と約半数だった。
・(上述の)Web 2.0の代表的な機能のいずれか1つでも搭載しているOPACは14(20%)であった。
・この14のOPACのうち、統合図書館システムは6、OPAC独自ソフトウェアが2、CMSが6であった。
・この14のOPACのうち、レイティングは9、コメントは14全て、タグは7、リコメンデーションは3のOPACが搭載していた。
という結果が出ています。
Chalon, Patrice X. and Di Pretoro, Emmanuel and Kohn, Laurence (2008) OPAC 2.0: Opportunities, development and analysis. In Proceedings 11th European Conference of Medical and Health Libraries, Helsinki (Finland).
http://eprints.rclis.org/archive/00014372/
July 27th, 2008付けResourceShelfの記事
http://www.resourceshelf.com/2008/07/27/conference-paper-opac-20-opportunities-development-and-analysis/