オープンソースのソーシャルOPAC“SOPAC”、“2.0”へ拡張

2007年、当時勤務していた米国ミシガン州アナーバー地域図書館のために、フォークソノミーを実現したOPAC“Social OPAC”、通称“SOPAC”を開発したブライバーグ(John Blyberg)氏が、2008年9月1日、現在の勤務先であるコネチカット州ダリエン市公共図書館のために、“SOPAC 2.0”を開発・公開しました。

このSOPAC 2.0は、ファセット方式での検索結果ブラウジング、タグクラウド、利用者によるコメント・レビュー・レイティング情報などの付与機能を有しています。また、どのような統合図書館システム(ILS)とも連携してデータを取り込めるほか、利用者によるコメント等のデータを他機関のものと互換可能にしているとのことです。ILSシステムとの連携部分は“Locum”、利用者付与データとの連携部分は“Insurge”という名称で、SOPAC 2.0のエンドユーザ向けインターフェース部分(アプリケーションレイヤー)とは独立したソフトウェアとして作成されています。ちなみにアプリケーションレイヤーは、コンテンツマネジメントシステム(CMS)の“Drupal 6”上で動作する拡張モジュールとして作成されています。

なお、ダリエン市図書館のOPAC公開後落ち着いたら、ソースコードをオープンソース(GPL Ver. 3)として公開する予定とのことです。

SOPAC 2.0: What to Expect – blyberg.net
http://www.blyberg.net/2008/08/16/sopac-20-what-to-expect/

Darien Library
http://darienlibrary.org/

Darien Library’s Open Source SOPAC 2.0 Emphasizes Patron Content – 8/29/2008 – Library Journal
http://www.libraryjournal.com/article/CA6591377.html

参考:
アナーバー地域図書館、Social OPACをリリース!
http://current.ndl.go.jp/node/5310

簡便な読書相談を可能にする「ソーシャルな情報探索システム」“BiblioCommons”
http://current.ndl.go.jp/node/8386

CA1623 – ファインダビリティ向上を実現するフォークソノミー / 篠原稔和
http://current.ndl.go.jp/ca1623

E595 – フォークソノミーの応用可能性: 図書館OPACへの応用
http://current.ndl.go.jp/e595