自治体評価方法の変更に伴い公共図書館評価も変更に(英国)

英国コミュニティ・地方自治省(DCLG)は2007年、地方自治体の新しいパフォーマンスフレームワークを定めるとともに、これまでの包括的業績評価(CPA)に代わる新しい地方自治体評価指標“National Indicator”を設定しました。各地方自治体は2008年4月から、National Indiacatorで定められている198の指標を、中央政府に毎年報告することになっています。このNational Indicatorのうち、図書館に関するものは「公共図書館の利用」という1指標のみとなっています。

また英国博物館・図書館・文書館国家評議会(MLA)も、2008年3月に、これまでの公共図書館サービス指標(PLSS)に代わる新しい評価ツールとして、23項目の「図書館ベンチマーク」を制定しています。PLSSが、政府による地方自治体サービスのモニターのためのツールという位置づけであったのに対し、図書館ベンチマークは地方自治体が自らサービスの改善を図るためのツールと位置づけられています。

National Indicators for Local Authorities and Local Authority Partnerships
http://www.communities.gov.uk/localgovernment/performanceframeworkpartnerships/nationalindicators/

Library Benchmark
http://www.mla.gov.uk/resources/assets/L/Library_benchmarks_13159.pdf

Delivering Outcomes – MLA
http://www.mla.gov.uk/policy/improvement/Delivering_outcomes
Raising standards, better services – MLA
http://www.mla.gov.uk/policy/improvement

参考:
CA1568 – 動向レビュー:英国の公共図書館政策への批判と提言 / 須賀千絵
http://current.ndl.go.jp/ca1568