Library Journal誌が2008年5月15日号に、米国の公共図書館におけるオーディオブックの現状をまとめた記事を掲載しています。
・オーディオ出版協会(APA)によると、2006年のオーディオブックの売り上げは92,300万ドルで、前年比6%の増加であった。全体の77%がCD、14%がダウンロード、7%がカセット、1%がMP3対応CDであった。
・図書館向けオーディオブックの売り上げは成長中であり、29,500万ドルと全体の32%を占めた。ちなみに一般向け小売は全体の30%であった。
・同じくAPAの利用者調査によると、昨年聴いたオーディオブックのうち、図書館から借りたオーディオブックが50%を超えた。2001年は34.8%であった。実際、図書館側からも、オーディオブックの貸し出し数が急上昇しているという報告がある。
・図書館でのオーディオブックの利用の主流は引き続きCDで提供されるもので、この数年以内にダウンロード型が取って代わる可能性は低いと業界関係者は見ている。
上記のような概要のほか、以下についてもまとめられています。
・OverDrive、Amazonなどオーディオブック関連企業の最近の動向
・オーディオブックにおけるMP3、WMAなどのフォーマットや、DRMに関する動向
Audio 2008: Audio Fixation – Library Journal
http://www.libraryjournal.com/article/CA6556160.html
参考:
CA1595 – 米国の図書館における録音図書サービス〜デジタル技術を活用した録音図書〜 / 井関哲司
http://current.ndl.go.jp/ca1595