オープンソースの図書館システムKoha ZOOMを導入した理由は?

米国ペンシルベニア州クロウフォード郡のメドヴィル公共図書館は5月22日、オープンソースの図書館システム“Koha Zoom”を導入したと発表しました。

同館のブログによると、商用の図書館システムとオープンソースの図書館システムの双方を検討したが、同館のポリシー、ニーズを満たす既存のものがなかったため、それを満たせるよう改良できるオープンソースの図書館システムとして、“Koha Zoom”を導入したとのことです。“Koha Zoom”自体は無料ですが、“Koha Zoom”提供元のLiblime社に改良してもらうのにかかった費用と、ハードウェア・ネットワーク機器にかかった費用を合計すると、およそ4万5千ドル(約546万円)と、商用の図書館システムと同じくらいの費用になったとのことです。ただ同館は、「我々がKoha Zoomの改良のスポンサーとなったことで、他の図書館はその利益を得られるのである」とオープンソースソフトウェアに貢献した意義を強調しています。

Koha is Up and Running – Meadville Public Library
http://meadvillelibrary.org/koha-is-up-and-running.html

Meadville Public Library
http://meadvillelibrary.org/
Crawford County Federated Library System Library Catalog
http://catalog.ccfls.org/
(※Koha Zoomを利用したOPAC)

参考:
オープンソースの図書館システムKoha ZOOM
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=2684
CA1605 (No.289) – オープンソースと統合図書館システム / 原田隆史
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/ca/item.php?itemid=1038
CA1529 (No.281) – 図書館システムとオープンソースの利用 / 兼宗進
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/ca/item.php?itemid=960