1月19日から始まる米国図書館協会(ALA)冬季大会を前に、ALAがこれまで検討してきた、21世紀の図書館サービスのための「全米図書館行動計画」(National Library Agenda)のドラフト版が公開されています。
この行動計画は、以下の6つのテーマごとに5〜6の具体的な事項を掲げています。
(1) 図書館は過去を保存し未来への橋渡しをする
(2) 図書館はコミュニティを作り、育てる
(3) 図書館は生涯学習を支援する
(4) 図書館は情報・技術にあかるいコミュニティを創る
(5) 図書館は経済発展を促進する
(6) 図書館は民主主義を育てる
例えば、(1)の具体的な計画としては、以下が挙がっています。
・資料保存、デジタル保存の取り組みを支援する
・我々の文化遺産を保護できるよう、著作権法のデジタル著作権管理(DRM)に関する規定を修正する
・デジタル情報とその保存の専門家を育成する国家プログラムを構築する
・デジタル保存に関する助成を行う
・保存しなければならないものを識別する
・雑誌のデジタル化と長期保存に関する全国的なアプローチを構築する
この行動計画は2月15日までパブリックコメントを受け付けており、5月1日の「全国図書館立法の日」(National Library Legilative Day; 2006年から始まった。)までに最終化されることになっています。またこの行動計画は成立後も毎年、改訂される予定です。
Toward a National Library Agenda
http://wikis.ala.org/nationallibraryagenda/images/f/f4/
Discussion_Draft_MW_2007_final_1-11-07.pdf
National Library Agenda draft available for comment
http://www.ala.org/ala/pressreleases2007/january2007/NationalLibraryAgenda.htm
National Library Agenda
http://wikis.ala.org/nationallibraryagenda/
(※行動計画立案のためのALAのWiki)
National Library Legislative Day
http://www.ala.org/ala/washoff/washevents/nlld/nationallibrary.htm
参考:
ALA会長、国家レベルの図書館行動計画を策定するサミットを主催
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=2712