英国の学校・子どもに対する図書館サービス統計・2005会計年度版

英国のラフバラ大学が、学校・子どもに対する図書館サービスの統計・2005会計年度版を刊行しています。今年の統計の主な特徴としては、以下のものが挙げられています。

・公共図書館の子ども向け資料の数は、15歳以下の子ども1人当たり2.3冊(合計2,530万冊)。1年間の購入冊数は390万冊で、子ども3人に1冊相当。年間の貸出数は8,990万冊で、1冊当たり3.6回。貸出数は2年連続で増加。

・公共図書館での子ども向けサービスへの支出は推計で5,010万ポンド(約115億円)。うち2,810万ポンド(約64.5億円)が専門職員の人件費、2,000万ポンド(約46億円)が資料費。

・公共図書館の児童サービス専門職員の数は、英国全土でフルタイム換算値(FTE)600人。昨年より3%増加。

・公共図書館に利用者登録している14歳以下の子どもは推計55%。ただし貸出利用したのは、その約半分。

・ブックスタートプログラムを導入している自治体は85%。ブックスタート+まで導入しているのは74%。

・学校図書館の児童・生徒向け資料の数は、1人当たり3.5冊。年間の貸出数は1人当たり2.4冊。

・学校図書館の支出は推計で3,920万ポンド(約90億円)。うち2,170万ポンド(約50億円)が人件費、108万ポンド(約2.5億円)が資料費。児童・生徒数が減ったため、1人当たりの支出額は6.69ポンド(約1,500円)と微増したが、全体では昨年よりも減少した。

A Survey of Library Services to Schools and Children in the UK 2005-06
http://www.lboro.ac.uk/departments/ls/lisu/pages/publications/sch-chil06.html

参考:
E480 (No.82) – ブックスタート事業の拡大(英国)
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/cae/item.php?itemid=486