2022年11月10日、慶應義塾大学が、伝統芸能データベース「Global Jukebox」の公開を発表しました。
発表によると、Cultural Equity協会のアナL.C.ウッド氏や、同大学環境情報学部准教授のパトリック・サベジ氏らの17人からなる研究チームの成果です。1,026民族から収集した5,776件の音声記録が検索可能とあります。
同データベースは2017年に暫定版がリリースされており、今回、5,776曲のデータの見直しや、呼吸方法・楽器情報の特徴、会話の様式等を分類した補助的なデータセットの公開が行われたこと等が述べられています。
また、研究成果が、11月2日付でオープンアクセスのジャーナル誌“PLOS ONE”に掲載されたとあります。
伝統芸能データベース「Global Jukebox」の公開-1,026民族を代表する、5,776件の音声記録がインタラクティブに利用可能-(慶應義塾, 2022/11/10)
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/2022/11/10/28-133344/
https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2022/11/10/221110-2.pdf
※2つ目のリンクはプレスリリース[PDF:3ページ]です。
Wood, Anna L. C. et al. The Global Jukebox: A public database of performing arts and culture. 2022.
https://doi.org/10.1371/journal.pone.0275469
参考:
早稲田大学演劇博物館、舞台公演映像の情報検索ウェブサイト“Japan Digital Theatre Archives”を開設:現代演劇・舞踊・伝統芸能の三分野
Posted 2021年2月24日
https://current.ndl.go.jp/node/43354
世界の言語遺産を保存するアーカイブプロジェクト“collection Pangloss”(記事紹介)
Posted 2021年1月21日
https://current.ndl.go.jp/node/43047
消滅の危機に瀕した言語のデータベースが公開される
Posted 2010年12月15日
https://current.ndl.go.jp/node/17288
E2267 – 英国図書館が進める音声記録の保存事業
カレントアウェアネス-E No.392 2020.06.11
https://current.ndl.go.jp/e2267
※本文の一部を修正しました。(2022/11/17)