cOAlition S、査読済み論文に関する声明を発表

2022年7月6日、cOAlition Sが、査読済み論文に関する声明を発表しました。

Plan Sの実施のためのガイダンスでは、学術論文(scientific publications)を、査読を受けた学術出版物と定義しています。発表では、これらは学術誌や学術プラットフォームで出版されたものと解釈され、結果として、学術誌と学術プラットフォームが研究成果発表の特権的な場とされてきたと指摘しています。

一方で、学術誌やプラットフォームから独立した査読サービスが増えていることを受け、声明の中で、こうしたサービスにより査読を受けた学術論文も、学術誌やプラットフォームで出版される査読済み論文と同様のステータスであると認識しているということを明確に表明すると述べています。

Statement on peer reviewed publications(cOAlition S, 2022/7/6)
https://www.coalition-s.org/statement-on-peer-reviewed-publications/

参考:
CA1990 – 動向レビュー:プランS改訂版発表後の展開―転換契約等と出版社との契約への影響 / 船守美穂
カレントアウェアネス No.346 2020年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1990