英・Software Sustainability Institute(SSI)、研究ソフトウェアのためのFAIR原則のバージョン1.0を公開

2022年6月21日、英・Software Sustainability Institute(SSI)が、研究ソフトウェアのためのFAIR原則(FAIR Principles for Research Software:FAIR4RS Principles)のバージョン1.0の公開を発表しました。

発表によると、研究データ同盟(RDA)、研究ソフトウェア同盟(Research Software Alliance)、FORCE11らによるワーキンググループが策定したものであり、2年間にわたり500人以上が作業に参加しました。

拡張性、複合的な性質、継続的な進化、バージョン管理といったソフトウェアの特性を踏まえ、FAIR原則の内容の見直し・拡張を実施したと述べられています。また、実装のためのガイドラインや、対応事例等をまとめた実装支援のための資料も公開されています。

FAIR Principles for Research Software Released(SSI, 2022/6/21)
https://www.software.ac.uk/news/fair-principles-research-software-released

FAIR Principles for Research Software (FAIR4RS Principles)(Zenodo)
https://doi.org/10.15497/RDA00068

A Survey on Adoption Guidelines for the FAIR4RS Principles(Zenodo)
https://doi.org/10.5281/zenodo.6374598

FAIR4RS: Adoption support(Zenodo)
https://doi.org/10.5281/zenodo.6258366

参考:
研究データ同盟(RDA)、「研究用ソフトウェアのためのFAIR原則」の草案への意見を募集中
Posted 2021年6月15日
https://current.ndl.go.jp/node/44204

英・Software Sustainability Institute(SSI)、デジタル人文学に関するSSIへの推奨事項をまとめたレポートを公開:デジタル人文学に携わる実務家らによるワークショップの成果
Posted 2020年10月5日
https://current.ndl.go.jp/node/42179

研究用ソフトウェアの再現性に関するガイド“How reproducible should research software be?”が公開される:再現性における4つのレベルを定義
Posted 2021年5月21日
https://current.ndl.go.jp/node/44036

E2052 – FAIR原則と生命科学分野における取組状況
カレントアウェアネス-E No.353 2018.08.30
https://current.ndl.go.jp/e2052