ORCID、“Open Access Switchboard”と連携:著者の所属情報を識別する“Smart matching”の機能向上

2022年4月19日、ORCIDは、オープンアクセス学術出版協会(OASPA)が主導する“Open Access Switchboard”(OA Switchboard)と連携すると発表しました。

発表によると、OA Switchboard上でやり取りされるメッセージに関して、著者の所属情報を特定する機能“Smart matching”で、ORCIDレコードが活用されるようになりました。これにより、メッセージのメタデータの質が向上し、より正確なコミュニケーションが可能になると述べられています。

発表の中では、出版社が使用する投稿システムの多くで、著者のORCID iDは登録されているものの、所属情報についてはフリーテキストで登録されていることが指摘されています。今回の連携により、著者のORCID iDがある場合、ORCIDレコードに登録されている所属機関情報を検索し、メッセージ内の所属機関名との比較を行い、一致した場合はORCIDレコードの所属機関IDがメッセージ受信者の特定に用いられるとあります。

PIDs in the Open Access Journey(ORCID, 2022/4/19)
https://info.orcid.org/orcid-and-oa-switchboard/

News(OA Switchboard)
https://www.oaswitchboard.org/news
※2022年4月19日付で、“ORCID and OA Switchboard work to “connect the dots” of PIDs in the Open Access Journey”と掲載されています。

関連:
Resources(OA Switchboard)
https://www.oaswitchboard.org/resources
※“Smart matching”に関する説明が掲載されています。

参考:
英・Jisc、“Open Access Switchboard”への支援を発表
Posted 2020年12月10日
https://current.ndl.go.jp/node/42732

英国王立化学協会、“Open Access Switchboard”への支援を発表
Posted 2021年9月14日
https://current.ndl.go.jp/node/44801