2022年4月7日付で、米・カリフォルニア大学バークレー校図書館が、記事“‘Islands of hope’: Ukrainian libraries respond to Russian invasion in surprising and heartbreaking ways — here’s how”を掲載しました。
記事では、4月6日に開催された同館のオンラインイベント“Voices from Ukraine”における、ロシアの侵攻下にあるウクライナの図書館員による報告の内容について取り上げています。
シェルターとなった図書館で子どもに読み聞かせを続ける、子どもを安心させようとプログラムを提供し続ける、将来の世代が必要とするであろう今回の侵攻の事実を明確にするために戦時下について記録するなど、困難に直面しながらも、ウクライナの図書館員が柔軟に役割を果たそうとしている様子などが報告されています。
報告者の一人であるウクライナ図書館協会会長のOksana Brui氏は、ひどい条件下にあってもウクライナの図書館員はコレクションを守り、図書館サービスを提供するだけでなく、避難民支援の場所、シェルターとして機能し、食料や医療の援助を行っていると語っています。そして、「図書館は希望の島、そして必要とする全ての人にとってのシェルターであり続ける」と述べています。
‘Islands of hope’: Ukrainian libraries respond to Russian invasion in surprising and heartbreaking ways — here’s how (Berkeley Library News, 2022/4/7)
https://news.lib.berkeley.edu/voices-from-ukraine
関連:
Voices from Ukraine: Ukrainian librarians in the struggle against Russian invasion!(Berkeley Library Update, 2022/4/4)
https://update.lib.berkeley.edu/author/lpendse/
参考:
ロシアによるウクライナへの侵攻に対する、国立図書館・文書館・博物館および関係機関等の声明
Posted 2022年3月1日
https://current.ndl.go.jp/node/45704
図書館はウクライナのために何ができるか:図書館の取組の紹介(記事紹介)
Posted 2022年3月29日
https://current.ndl.go.jp/node/45887