2022年3月29日、国立情報学研究所音声資源コンソーシアム(NII-SRC)は、「日本語共感的音声対話コーパス(STUDIES)」を提供開始しました。
主に音声合成研究での利用を目的としたもので、声優3人による模擬対話音声を収録したものです。「個別指導塾の女性講師が勉強の合間に生徒と雑談をしている」というシチュエーションで、台本にもとづき、指定された感情で対話相手と共感するように発話された長めの対話150種類と短い対話720種類が収録された約8時間分の音声データです。
NIIでは大学等の研究者が作成したデータセットを「情報学研究データリポジトリ(IDR)」で受け入れており、「日本語共感的音声対話コーパス(STUDIES)」は、東京大学の齋藤佑樹氏を中心に構築されたものです。IDRのウェブサイトからのオンライン申請にて無償で入手可能ですが、利用は研究目的に限られます。
「日本語共感的音声対話コーパス(STUDIES)」提供開始(NII, 2022/3/29)
https://www.nii.ac.jp/news/2022/0329.html
参考:
国立情報学研究所(NII)、「日本語単一話者オーディオブック・紙芝居朗読音声コーパス(J-KAC)」「日本語多話者オーディオブックコーパス(J-MAC)」の提供開始
Posted 2021年7月26日
https://current.ndl.go.jp/node/44473
国立情報学研究所(NII)、情報学研究データリポジトリ(IDR)への大学等研究者提供データセット受入に関する申請受付を開始
Posted 2019年10月1日
https://current.ndl.go.jp/node/39157
E1755 – 国立情報学研究所におけるデータセット共同利用の取組
カレントアウェアネス-E No.296 2016.01.21
https://current.ndl.go.jp/e1755