欧州委員会(EC)、著作権と新技術に関する報告書を公開

2022年3月16日、欧州委員会(EC)が、著作権と新技術に関する報告書“Study on copyright and new technologies : Copyright data management and artificial intelligence”を公開していました。

Technopolis Groupやベルギーのルーヴァン・カトリック大学らが構成するコンソーシアムに2020年10月に委託された9か月のプロジェクトの最終報告書です。

報告書は2パートに分かれており、パート1では著作権保護対象のコンテンツに関するデータの管理の向上における新技術の活用可能性に焦点を当てたと述べられています。発表によると、進行中の取組のまとめ、創作部門における著作権情報の課題の特定、権利管理やライセンス付与、補償金の収集や分配における技術の役割の見直し等が行われています。

パート2は、視覚芸術・音楽・視聴覚および映画・ゲームの4分野における人工知能(AI)ソリューションの活用を紹介し、著作権法の枠組みとの関係で生じ得る法的課題についてまとめているとあります。また、AIによる創造過程のインプット・アウトプットの両側面から、それらの課題への対応を検討していると述べられています。

Study on copyright and new technologies(EC, 2022/3/16)
https://digital-strategy.ec.europa.eu/en/library/study-copyright-and-new-technologies