英・オックスフォード大学における研究データ管理サービスのロードマップ作成(文献紹介)

2022年2月16日付けで、英国逐次刊行物グループ(UKSG)が刊行するInsights誌に、英・オックスフォード大学における研究データ管理(RDM)サービスのロードマップ作成についての事例報告“To protect and to serve: developing a road map for research data management services”が掲載されています。

オックスフォード大学は、2019年11月から2020年11月までの期間に、外部のコンサルタントと連携しながら、学内の利害関係者237人へのインタビュー等による調査を行い、その結果の分析・整理を行いました。そして、その成果として、優先順位や投資の必要性を視認できるインフォグラフィック形式のロードマップを作成しました。

同記事では、その経過について説明するとともに、RDMサービスを開発・計画中の他の研究集約型大学への参考として、機関の管理職・研究者との関係、データ共有に関する文化等についての推奨事項10点を挙げています。

Chiarelli, Andrea; Beagrie, Neil; Boon, Lotte; Mallalieu Ruth; Johnson, Rob; May, Amy Warner; Wilson, Rowan. To protect and to serve: developing a road map for research data management services. Insights. 2022, 35: 4.
http://doi.org/10.1629/uksg.566

参考:
英ケンブリッジ大学、オックスフォード大学等、英国研究会議(RCUK)のオープンリサーチデータについての協約ドラフト版に対する見解を発表
Posted 2015年10月6日
https://current.ndl.go.jp/node/29588

英国の4つの研究組織が署名する「オープンな研究データに関する協約」が発表
Posted 2016年7月29日
https://current.ndl.go.jp/node/32188