2022年1月10日、米国国立公文書館(NARA)が、目録や典拠情報に含まれる差別的な表現等の有害な記述(harmful description)の修正に関する指針“Guiding Principles for Reparative Description at NARA”を公開しました。
NARAは、職員・コミュニティ・連携機関と協力し、有害な記述の評価・更新や将来の目録作成作業のための基準や方針の策定を、同指針に則って行うとしています。指針には、「透明性」「言語」「組織的変革」「連携」「反復的・内省的プロセス」「リーダーシップ」の6項目が挙げられています。
1月18日付のNARAのブログ記事によると、同指針は、人種差別に関する内部タスクフォース“Archivist’s Task Force on Racism”が発表した推奨事項に基づき設置されたワーキンググループ“Reparative Description and Digitization Working Group”により作成されました。
Guiding Principles for Reparative Description at NARA(NARA, 2022/1/10)
https://www.archives.gov/research/reparative-description/principles
Guiding Principles for Reparative Description(AOTUS Blog, 2022/1/18)
https://aotus.blogs.archives.gov/2022/01/18/guiding-principles-for-reparative-description/
参考:
米国国立公文書館(NARA)、人種差別に関する内部タスクフォースによる推奨事項を公開
Posted 2021年6月18日
https://current.ndl.go.jp/node/44235
カナダ国立図書館・文書館(LAC)、先住民の文化・言語記録のデジタル化による保存支援事業を開始:“Indigenous Heritage Action Plan”も策定
Posted 2019年4月8日
https://current.ndl.go.jp/node/37971