米・Ithaka S+R、大学図書館における多様性・公平性・包括性を支援するプロジェクトの実施を発表

2021年12月20日、米国のIthaka S+Rが、大学図書館の多様性・公平性・包括性を支援するプロジェクト“Leading by Diversifying Collections”の実施を発表しました。

発表の中では、大学図書館は多様性・公平性・包括性の向上が求められており、コレクションについても同様であるとしています。一方で、多くの大学図書館がコレクションの多様性に関する評価・意思決定指標を持たず、コレクションの多様化には、脆弱性を受け入れるリーダーシップや、学習、既有知識の解体によるアプローチ、組織体制・人員・インセンティブ等を見直す意欲が必要であると指摘しています。

同プロジェクトは、図書館の指導者層や職員向けのディスカッショングループを設置し、コレクションにおける多様性・公平性・包括性に関する戦略の開始方法や、どの段階に進むべきかを評価するためのワークブックの作成を支援するとあります。

Leading by Diversifying Collections(Ithaka S+R, 2021/12/20)
https://sr.ithaka.org/blog/leading-by-diversifying-collections/

参考:
米・ITHAKA S+R、大学図書館の指導者層を対象に2020年秋に実施した多様性・公平性・包括性、及び反人種主義に関する調査の報告書を公開
Posted 2021年3月19日
https://current.ndl.go.jp/node/43593