ケニアにおけるオープンアクセスに関するEIFLの取組(記事紹介)

途上国において図書館を通じたデジタル情報へのアクセスを推進しているEIFLは、2021年10月1日付で、ケニアのオープンアクセス(OA)に関する取組についての記事をウェブサイトで公開しました。

EIFLは、2010年からケニア図書館情報サービスコンソーシアム(KLISC)と協力し、ケニアにおけるOAを推進する取組を行っています。記事によると、これまでに60大学のリポジトリ構築とOA方針策定を支援し、そのうち45がOAリポジトリのレジストリOpenDOARに掲載されているとあります。その他、EIFLの支援により、21大学でOA方針が策定され、そのほかの多くの大学で草案が作成されたとしています。

また、エチオピア・ケニア・ウガンダにおけるOAおよびオープンサイエンスの推進等を目的とした、EIFLと各国のコンソーシアムによる共同プロジェクト“Institutional and national open access and open science roadmaps and training in Ethiopia, Kenya and Uganda”の一環として、2021年6月から7月にかけて実施された、KLWSC主催のワークショップを紹介しています。5大学の管理職や研究者・図書館員を対象に開催され、期間中に4大学がOAリポジトリを公開したこと、全ての大学がOA方針の草案を策定したこと、1大学がOAジャーナル出版のプラットフォームを構築したこと等が述べられています。

EIFL-KLISC PROJECT ADVANCES OPEN ACCESS IN KENYA(EIFL, 2021/10/1)
https://www.eifl.net/news/eifl-klisc-project-advances-open-access-kenya

参考:
EIFL、ケニア・タンザニア・ウガンダでのOAポリシー策定のためのプロジェクトを開始
Posted 2016年5月2日
https://current.ndl.go.jp/node/31490

CA1800 – EIFL:その組織と活動 / 井上奈智
カレントアウェアネス No.317 2013年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1800