国際図書館連盟(IFLA)、南アフリカ共和国における著作権法改正案に対するコメントを提出

2021年7月13日、国際図書館連盟(IFLA)が、南アフリカ共和国における著作権法改正案(Copyright Amendment Bill [B13B, 2017])についてのコメントを提出したと発表しました。

発表によると、図書館・文書館・博物館・教育研究機関がデジタル時代で使命を果たせるように、著作権の例外・制限に関する柔軟性を持った、バランスの取れた著作権の枠組みの重要性を強調したとあります。

コメントでは、今回の改正案の内、フェアユース、引用・放送・翻訳等や教育・研究環境、図書館・博物館・文書館・美術館における保存活動のための例外・制限を定めた条項、マラケシュ条約への対応を含んだ条項について言及があります。IFLAは、南アフリカ共和国の市民の発展を助け、経済的にも反響がある可能性を指摘しつつ、図書館と他の公共サービス機関がバランスの取れた適切な著作権法の恩恵を受けられるよう、これらの条項を著作権法に含めることを求めています。

IFLA submits comments on South Africa Copyright Amendment Bill(IFLA, 2021/7/13)
https://www.ifla.org/node/94008
https://www.ifla.org/files/assets/clm/news/copyright_bill_consultation_-_ifla_response.pdf
※2つ目のリンクは、IFLAから提出したコメント[PDF:2ページ]です。

参考:
国際図書館連盟(IFLA)、カナダとシンガポールで行われている著作権法改正にかかわって意見書を提出
Posted 2021年4月14日
https://current.ndl.go.jp/node/43800

CA1831 – マラケシュ条約―視覚障害者等への情報アクセスの保障に向けたWIPOの取り組み / 野村美佐子
カレントアウェアネス No.321 2014年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1831