2021年7月9日、韓国の釜山広域市が、市役所の1階ロビーに公共図書館を整備すると発表しました。市役所ロビーの硬いイメージを脱却し、釜山の特性をいかしたカフェ・書店型で、現代的感覚のインテリアを備えた読書・コミュニケーション空間として再整備するものです。「15分都市生活圏」の拡大も意図されています。
費用は国費・市費あわせて34億ウォンで、市役所3階の市政情報資料室を統合する形で1階のロビーの1部(1,240.15平方メートル/蔵書数3万冊)に設置されます。
市役所内に位置することや、市民以外に他地域の住民や外国人も利用する場所という特殊性を考慮し、国内外の建築家を対象とした設計提案方式を採用するとしており、提案書を総合的に評価したうえで、8月10日に最終結果が発表されます。参加登録は7月9日から7月12日までです。12月の着工、2022年上半期の開館が予定されています。
– 부산시, 부산시청열린도서관 설계공모 시행 -부산시청 로비, 15분 도시 비전 담은 문화공간으로 ‘확’ 바꾼다(-釜山市、釜山市役所の開かれた図書館の設計公募を実施-釜山市役所ロビー、15分都市ビジョンを込めた文化空間として「がらりと」変える)(釜山広域市,2021/7/9)
https://www.busan.go.kr/nbtnewsBU/1496303
関連:
「ポスト・パンデミックの都市空間-“15-minute neighborhood”の空間像-」『関西支部だより+』35号(2021年4月版)
https://pub.cpij-kansai.jp/post-944/
参考:
E2396 – 持続可能な図書館サービス「リモートライブラリー+事業」
カレントアウェアネス-E No.415 2021.06.24
https://current.ndl.go.jp/e2396