クラウドソーシングにより視聴覚資料に字幕を付与するプロジェクト“Europeana XX: subtitle-a-thon”(記事紹介)

欧州のテレビ放送アーカイブを提供する“EUscreen”の2021年5月20日付けブログ記事で、クラウドソーシングにより視聴覚資料に字幕を付与するプロジェクト“Europeana XX: subtitle-a-thon”が紹介されています。

“Europeana XX: subtitle-a-thon”はEuropeanaの関連プロジェクト“Europeana XX: Century of Change”により企画されました。オランダ視聴覚研究所(Netherlands Institute for Sound and Vision)など、独・イタリア・ポーランド・オランダの4機関による主催の下、2021年6月から7月にかけてこの4か国でオンラインイベントとして開催されます。

オンラインイベントは、視聴覚遺産や言語に関心がある人、特に翻訳者や言語教師、言語学科の学生などを対象としており、参加者は字幕編集機能付きの特別なメディアプレーヤーを利用して字幕付与作業を行います。

“Europeana XX: subtitle-a-thon”のプロジェクトページ上の記載によれば、プロジェクト実施の目的として、視聴覚資料を多言語で利用できるようにし、現在あまり利用されていない視聴覚遺産をより広く利用可能とすることを挙げています。

Introducing the Europeana XX Subtitle-a-thon(EUscreen blog, 2021/5/20)
https://blog.euscreen.eu/2021/05/introducing-the-europeana-xx-subtitle-a-thon/

Subtitle-a-thon:Crowdsourcing for Europeana
https://www.subtitleathon.eu/

参考:
Europeanaの新しいメディアプレーヤーの開発(記事紹介)
Posted 2020年6月22日
https://current.ndl.go.jp/node/41291

ユーザー作成コンテンツの著作権に関するEuropeanaの考え方:文字起こし、アノテーション、字幕等(記事紹介)
Posted 2020年8月13日
https://current.ndl.go.jp/node/41732