台湾の国立海洋科技博物館、幼児園を附設へ:台湾の博物館では初(記事紹介)

台湾・中時新聞網は、2021年2月23日付け記事で、台湾の国立海洋科技博物館(基隆市)が、2021年8月に非営利の幼児園(台湾では2012年1月に幼稚園と託児所の名称を「幼児園」に統合)を附設することを報じています。博物館による幼児園の附設は台湾初の事例とあります。

記事では、同館が3月5日まで幼児園の運営委託先の募集を行っていること、幼児園では3歳から6歳までの75人を募集する予定であることを紹介しています。同館館長の陳素芬氏によるコメントも掲載されており、同館周辺の自然環境や同館の体験型学習スペース等は幼児の学習・成長に適したものであることや、附設にあたり台湾・教育部の支援を受けていることを述べています。

記事の最後では、教育部が育児環境の改善に取り組んでおり、地方政府との協力による公立又は非営利の幼児園増設等を進めていることにも触れています。

全國首例!海科館設非營利幼兒園 即日起甄選經營團隊(中時新聞網, 2021/2/23)
https://www.chinatimes.com/realtimenews/20210223002678-260405?chdtv

【新聞稿】海科館非營利幼兒園,110年6月即將招生!(国立海洋科技博物館, 2021/2/23)
https://www.nmmst.gov.tw/chhtml/newsdetail/29/5751

参考:
E2254 – 蔵書2,000冊 書店による企業主導型保育所「本のほいくえん」
カレントアウェアネス-E No.390 2020.05.14
https://current.ndl.go.jp/e2254