電気通信大学附属図書館(東京都)、感染症対策として館内にサーマルカメラと環境可視化パネルを設置

東京都調布市の電気通信大学附属図書館が2020年11月27日付で、感染症対策用の人工知能(AI)による顔認証付きサーマルカメラ(熱感知カメラ)と環境可視化パネルを館内に設置したことを発表しています。

同館はこれらの設備の導入の目的として、ICTを活用した環境・行動制御によって図書館の安全・安心な利用を可能にし、学生の能動的な学びの再生を図ることを挙げています。

サーマルカメラは同館の入館ゲートと連携するように設置され、従来からの利用証による認証に加えて、マスクの未着用または規定値を超えた体表面温度を検知した場合にはゲートが開かない仕組みとなっています。

また、同館のアクティブラーニングスペースである“UEC Ambient Intelligence Agora(AIA)”には、環境可視化パネルが設置されました。AIAは学修利用のほか、研究利用が可能な空間として設計され、従来から温湿度や二酸化炭素濃度等を測定するセンサーを備えていますが、新たに設置した環境可視化パネルは、各センサーが取得した環境データを大型ディスプレイに可視化するものです。感染リスクの指標となるデータをリアルタイムで確認しながら、利用者による適切な自律的行動、職員によるデータに基づく館内換気が可能になる、と説明しています。

感染症対策としてサーマルカメラと環境可視化パネルを設置しました(電気通信大学附属図書館,2020/11/27)
https://www.lib.uec.ac.jp/news/itemid011-000285.html

参考:
電気通信大学附属図書館、“UEC Ambient Intelligence Agora”を開所
Posted 2017年3月31日
https://current.ndl.go.jp/node/33745

電気通信大学附属図書館、“UEC Ambient Intelligence Agora”のウェブサイトを公開
Posted 2017年9月21日
https://current.ndl.go.jp/node/34700

神奈川県、藤沢市総合市民図書館において「感染症対策用入場スクリーニングロボット」の実証実験を実施:公募型「ロボット実証実験支援事業」の一環
Posted 2020年10月16日
https://current.ndl.go.jp/node/42289