国際博物館会議(ICOM)、新型コロナウイルス感染症が美術館・博物館及びその職員へ与えた影響に関するフォローアップ調査の報告書を公開

2020年11月23日、国際博物館会議(ICOM)が、新型コロナウイルス感染症が美術館・博物館及びその職員へ与えた影響に関するフォローアップ調査の報告書として、“Museums, museum professionals and COVID-19: follow-up survey”を公開したことを発表しました。

ICOMは2020年4月から5月に実施した第1回調査に続いて、新型コロナウイルス感染症が美術館・博物館部門に現在及ぼしている影響・今後及ぼし得る影響に関して、追加の情報とデータを収集するためフォローアップ調査を実施しました。フォローアップ調査は2020年9月7日から10月18日に実施され、5大陸の美術館・博物館及びその職員等から寄せられた900件近い回答に基づいて報告書が作成されました。

調査報告書は、2020年9月から10月時点で欧州・アジアでは大半の美術館・博物館が開館する一方、中南米・カリブ海地域では大半が閉館するなど、第1回調査と比較して地域による相違が確認されたこと、デジタル技術の活用が継続して増加していること、職員の職場復帰が確認される一方、ラテンアメリカ・カリブ海地域・北米・太平洋地域等では依然として在宅勤務が奨励・強制されていること、などを知見として報告しています。

また、ICOM日本委員会が2020年12月8日付で、同フォローアップ調査報告書の概要を紹介しています。

ICOM Follow-up report: Museums, Museum professionals and COVID-19(ICOM,2020/11/23)
https://icom.museum/en/news/follow-up-report-museums-covid-19/

Museums, museum professionals and COVID-19: follow-up survey [PDF:34ページ](ICOM)
https://icom.museum/wp-content/uploads/2020/11/FINAL-EN_Follow-up-survey.pdf

第2回調査報告:ミュージアム・ミュージアム従事者と新型コロナウィルス感染症(ICOM日本委員会,2020/12/8)
https://icomjapan.org/journal/2020/12/08/p-1509/

参考:
国際博物館会議(ICOM)、新型コロナウイルス感染症の感染拡大下の博物館・美術館およびその職員に関する報告書を公開
Posted 2020年5月29日
https://current.ndl.go.jp/node/41072

国際博物館会議(ICOM)、美術館・博物館における新型コロナウイルス感染症の影響に関するフォローアップ調査を実施
Posted 2020年9月10日
https://current.ndl.go.jp/node/41975

日本博物館協会、「新型コロナウイルス感染予防の対応状況に係る緊急アンケート」の結果概要を公開
Posted 2020年10月28日
https://current.ndl.go.jp/node/42377