米・カーネギーメロン大学図書館によるコンピュータビジョンを用いたアプリ:アーキビストによるタグの付与等を支援(記事紹介)

2020年10月14日付で、米国のカーネギーメロン大学が、同大学図書館の教職員により開発された、ウェブアプリ“Computer-Aided Metadata generation for Photo archives Initiative (CAMPI)”についてのニュース記事を掲載しました。

同アプリは、2020年5月から9月にかけて開発されたものであり、コンピュータビジョン技術を用いて、アーキビストによる類似画像の発見や、写真の内容を表す記述メタデータタグの付与を支援し、アーカイブの写真資料の発見可能性を高めることを目的としています。同アプリを用いると、アーキビストが個別の写真にタグを付与する際に、類似する画像が提示され、それらの画像を確認したうえで、タグを付与すること等ができると述べられています。

同大学のアーカイブズは約100万の写真を所蔵しており、そのうちの2万件ほどがデジタル化されています。記事によると、年々新たな資料が追加されているために、アーキビストは個別資料の分類が困難となり、しばしば特定性を欠くタグが付与されているということが、同アプリの開発の背景にあります。

また、記事の中では、同アプリはプロトタイプであること、プロジェクトの詳細を記載したホワイトペーパーをオンラインで公開していること等についても触れられています。

Libraries Use Computer Vision to Explore Photo Archives(Carnegie Mellon University, 2020/10/14)
https://www.cmu.edu/news/stories/archives/2020/october/computer-vision-archive.html

CAMPI: Computer-Aided Metadata Generation for Photo archives Initiative(KiltHub)
https://doi.org/10.1184/R1/12791807
※オンラインで公開されている、プロジェクトのホワイトペーパーです。