環境保護庁図書館ネットワーク存続のための活動(米国)

米国環境保護庁(Environmental Protection Agency: EPA)の図書館ネットワークの予算を80%削減するという予算案に対し、EPAと図書館ネットワークによる回避のための活動が続いています。
議会に対するアプローチにより、下院の歳出委員会の小委員会では、EPAに対する予算を5百万ドル(約5.7億円)復活させるよう決定しました。この中には図書館への助成も含まれています。
また、EPAに所属するスタッフ(科学者・技術者たち)が、およそ1万人の署名を集め、議会に対し予算減を止めるよう要求しています。EPA図書館ネットワークはまだ資料のデジタル化の途上であり、予算減になると、およそ5万点の調査研究資料にアクセスできなくなるとのことです。また、図書館ネットワークのおかげでEPAのスタッフが節約できている時間は、図書館ネットワークの予算250万ドル(約2.9億円)の3倍の価値に相当する、と抗議しています。

Congress May Block EPA Cuts – Library Journal
http://www.libraryjournal.com/article/CA6341876.html
EPA Library Closure Protested by 10,000 Staffers – Library Journal
http://www.libraryjournal.com/article/CA6349087.html

参考:
環境保護庁図書館ネットワーク存続に向けた4図書館団体のアピール
http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=1242