韓国、新型コロナウイルス感染症による「日常の疲れを癒す私のための旅行」をテーマに「2020 博物館・美術館週間」を実施:観覧料の割引クーポンも発行

2020年7月23日、韓国・文化体育観光部は、国立博物館文化財団などと共同で、8月14日から8月23日まで「日常を癒す私のための旅行」をテーマに「2020 博物館・美術館週間」を実施すると発表しました。

テーマは、新型コロナウイルス感染症による日常の疲れを癒す事が必要な今日、博物館・美術館が「国民誰もがいつでも自分だけの方法により楽しむことができる複合文化芸術空間」に生まれ変わることを望む意味を込めたものです。

期間中、公募により選定した、4地域(首都圏、江原・忠清圏、全羅・済州圏、慶尚圏)の博物館・美術館においては、地域の特色を生かした9つの旅行プログラムが行われます。同プログラムは、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、防疫指針を遵守して、小規模(10人から最大25人)で実施されますが、オンラインで非対面プログラムで実施する館もあります。

また、2020年の世界の博物館・美術館のテーマである「多様性と包括性」の価値を普及するために、公募で選ばれた15の博物館・美術館においては、様々なプログラムがオンライン・オフラインで行われます。オフラインで実施されるものについては、各機関の会場において参加者の社会的距離を保てる最小限の人数(15人から30人)で実施され、マスクの着用・手の消毒・問診表の作成などの対応がとられます。

その他、同期間中、博物館・美術館内でのみ見ることができた作品をソウル市内中心部で見ることができる「街に出てきた博物館(ミュージアム)」や、ソウル・忠清北・慶尚北道では「博物館・美術館教育博覧会」が行われます。

文化体育観光部では、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた博物館・美術館を支援し観覧の需要を回復するため、8月中に、国民に対して観覧料の割引クーポンを発行する計画です。

‘일상의 위로, 나를 위한 여행’, 박물관·미술관으로 떠나세요(「日常の慰労、私のための旅行」、博物館・美術館に行ってください)(文化体育観光部,2020/7/23)
https://www.mcst.go.kr/kor/s_notice/press/pressView.jsp?pSeq=18162

参考:
韓国・文化体育観光部、第3次補正予算の編成を発表:非対面サービスの拡充や雇用創出のための文学・芸術・アニメ関係資料の整理・デジタル化、消費活性化のための博物館・美術館で利用可能な割引クーポンの発行等
Posted 2020年6月3日
https://current.ndl.go.jp/node/41119