2020年7月7日、OCLCは、大学図書館および研究図書館のオープンコンテンツ活動に関する報告書“Open Content Activities in Libraries: Same Direction, Different Trajectories— Findings from the 2018 OCLC Global Council Survey”を公開したことを発表しました。
同報告書は、2018年11月12日から2019年1月31日にかけて実施された、OCLCのグローバル評議会のオンライン調査の結果を分析したものです。同調査は、世界のあらゆる種類の図書館におけるオープンアクセス(OA)やオープンコンテンツの状況を明らかにすることを目的に行われ、82か国から705件の回答がありました。
報告書では、調査結果のうち、大学図書館および研究図書館のオープンコンテンツに関する活動についてまとめられています。69か国からの511件の回答のうち97パーセントがオープンコンテンツの活動に関与し、大多数の館が新しい活動の用意や計画を進めているということが記載されています。主な活動としては、OAコンテンツの機関リポジトリの管理、コンテンツのデジタル化およびオープン化、電子図書館の管理が挙げられています。
また、オープンコンテンツのそれぞれの活動において、10パーセントから18パーセントの館が計画中と回答しており、今後、全体的な関与度合が増すと思われることが示されています。加えて、オープンリサーチデータの管理や、デジタル化されたオープンコレクションの統計的手法や機械学習を通した相互作用を、将来成長する分野として挙げています。
OCLC Research publishes new report on open content activities in university libraries(OCLC, 2020/7/7)
https://www.oclc.org/research/news/2020/open-content-activities-university-libraries.html
Open Content Activities in Libraries: Same Direction, Different Trajectories— Findings from the 2018 OCLC Global Council Survey(OCLC)
https://www.oclc.org/research/publications/2020/oclcresearch-open-content-activities-in-libraries.html
Open Content Activities in Libraries: Same Direction, Different Trajectories— Findings from the 2018 OCLC Global Council Survey(OCLC)[PDF:38ページ]
https://www.oclc.org/content/dam/research/publications/2020/oclcresearch-open-content-activities-in-libraries-a4.pdf
参考:
米・LYRASIS、米国の図書館におけるオープンコンテンツへの取組状況を調査した報告書を公表
Posted 2020年6月19日
https://current.ndl.go.jp/node/41279