学術出版プラットフォームRedalycとAmeliCAがDOAJとの共同事業を発表:DOAJへのラテンアメリカの非APCベースのオープンアクセスジャーナル収録増加等を目指す

2020年6月5日、メキシコ州立自治大学の運営する学術出版プラットフォームRedalycとラテンアメリカの非営利民間団体のイニシアチブとして活動する学術出版・オープンサイエンスのための情報基盤AmeliCAは、DOAJ(Directory of Open Access Journals)と共同事業を実施することを発表しました。

三者は共同事業において、ラテンアメリカの非APCベースのオープンアクセス(OA)ジャーナルのDOAJへの収録増加や、ジャーナル出版の効率化・コンテンツの可視性向上に関するRedalyc・AmeliCAの先進的技術の拡大を目指します。Redalyc・AmeliCAは特に人文・芸術・社会科学分野を対象に、ラテンアメリカの非営利のOAジャーナルの可視性向上・よりよい標準への準拠・ベストプラクティスの採用に努めることを表明しています。DOAJにとってRedalyc・AmeliCAとの共同事業は、フィンランド学会連盟との共同プロジェクトやカナダの学術プラットフォームÉruditとの協調に続くものであり、その収録範囲がさらに拡大されることになる見込みです。

DOAJ, Redalyc (UAEM), AmeliCA collaboration to strengthen non-commercial Open Access Journals(Redalyc,2020/6/5)
https://www.redalyc.org/redalyc/periscopio/colaboracion.html

DOAJ, Redalyc (UAEM), AmeliCA collaboration to strengthen non-commercial Open Access Journals(AmeliCA,2020/6/5)
http://amelica.org/index.php/en/2020/06/05/doaj-redalyc-uaem-amelica-collaboration-to-strengthen-non-commercial-open-access-journals/

Redalyc-AmeliCA and DOAJ announce their intention to collaborate(DOAJ,2020/6/8)
https://blog.doaj.org/2020/06/08/redalyc-amelica-and-doaj-announce-their-intention-to-collaborate/

参考:
CA1910 – ラテンアメリカのオープンアクセスとLa Referencia / 水野翔彦
カレントアウェアネス No.334 2017年12月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1910

フィンランド学会連盟(TSV)とDOAJ 、同国で発行されたオープンアクセス(OA)の査読誌のDOAJへの採録を促進するパイロットプロジェクトを開始
Posted 2019年9月4日
https://current.ndl.go.jp/node/38945

DOAJ、カナダの学術プラットフォームÉruditとパートナーシップ関係を締結:フランス語学術雑誌等の可視性・発見可能性向上のため
Posted 2020年5月28日
https://current.ndl.go.jp/node/41062

cOAlition S、募集中であった「ダイヤモンドオープンアクセス(OA)」モデルを分析・概観した研究の受託者を発表
Posted 2020年6月12日
https://current.ndl.go.jp/node/41208