2020年4月27日、公的助成研究成果のパブリックアクセスに向けた官民連携イニシアチブCHORUSは、加盟出版者が公表している「データ可用性に関するポリシー(Data Availability Policy)」をインデックス化した“Publisher Data Availability Policies Index”の公開を発表しました。
ここ数年、多くの出版者が、出版者レベルまたはジャーナルレベルで「データ可用性に関するポリシー」作成・公開しています。このポリシーでは、著者は研究結果を再現するために必要なすべてのデータを出版時に無制限に公開すること、法律や倫理上の制限により公開が禁止されている場合にはどのようにしてそのデータにアクセスできるかを示すこと、などが定められています。通常、出版者に論文等の研究成果物を投稿する際には、出版者の「データ可用性に関するポリシー」の順守を示した「データ可用性に関する言及(Data Availability Statement)」提出が義務付けられ、論文等が受理された場合には研究成果物の一部として出版されます。
CHORUSが公開したインデックスでは加盟出版者の「データ可用性に関するポリシー」が表として一覧化され、出版者ウェブサイトに掲載されたポリシーへのリンクも整理されています。CHORUSはこのインデックスを少なくとも年に一度更新する、としています。
Introducing the CHORUS Publisher Data Availability Policies Index(CHORUS,2020/4/27)
https://www.chorusaccess.org/chorus-publisher-data-availability-policies-index/
Publisher Data Availability Policies Index(CHORUS)
https://www.chorusaccess.org/resources/chorus-for-publishers/publisher-data-availability-policies-index/
参考:
CA1959 – CHORUSダッシュボード・サービスと千葉大学附属図書館での取り組み / 高橋 菜奈子, 千葉 明子
カレントアウェアネス No.341 2019年9月20日
https://current.ndl.go.jp/ca1959
幅広いジャーナル・出版社を対象とした研究データポリシーのフレームワークの開発(文献紹介)
Posted 2020年3月19日
https://current.ndl.go.jp/node/40549
E2250 – 研究データの公開・利用条件指定ガイドラインの策定
カレントアウェアネス-E No.389 2020.04.23
https://current.ndl.go.jp/e2250
E2162 – どの研究データを保存すべきか:英・Jiscによる調査レポート
カレントアウェアネス-E No.373 2019.07.25
https://current.ndl.go.jp/e2162