2020年3月23日、国際図書館連盟(IFLA)が、新型コロナウイルス感染症の感染拡大をうけ、会長・事務局長連名で声明を発表しました。
世界中の図書館が新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受けており、利用者と職員の安全を損なうことなく情報へのアクセスを提供するための最善の方法に関して厳しい決定が行なわれていることを指摘し、このような状況下でのオンラインサービスの拡大や、各国図書館協会による支援、公衆衛生機関や研究所・保健部門に属する専門図書館の活発な活動を紹介するとともに、我々のパートナーである出版者・ベンダー等が情報へのアクセスを図書館が提供し続けるために協働してくれることを確信していると述べています。
そして、不確実な未来に直面している中、図書館界の対応に誇りを持っており、困難な時にあって図書館を頼りにするコミュニティのために可能な限りの最善を尽くし続ける強靭さ・創造性・奉仕の精神を図書館が持っていることを承知しているとしています。
またIFLAでも同日から、図書館の国単位での図書館の休館に関する情報や、様々な状況下での図書館の経験から得られたアイデアを共有するためのページ“COVID-19 and the Global Library Field”も開設したと発表しており、居住する国の図書館協会や国立図書館に他の国にとって有益な重要な情報源等があればIFLAにメールで知らせるよう依頼しています。
“COVID-19 and the Global Library Field”には、全公共図書館・大学図書館が休館している国(オーストラリア・クロアチア・デンマーク・フランス・ドイツ・アイルランド・イタリア・ケニヤ・ルクセンブルク・ノルウェー・ポーランド・スペイン・スイス・ウガンダ)、ユネスコの情報に基づいた全学校図書館が閉鎖されている国の数、国立図書館の休館状況、通常通りの開館・利用制限・完全休館にあたっての各館での取組事例、図書館協会・図書館当局・国立図書館・図書館関連団体の取組、等が紹介されています。
COVID-19 and the Global Library Field: Statement by the IFLA President and Secretary General(IFLA, 2020/3/23)
https://www.ifla.org/node/92969
COVID-19 and the Global Library Field(IFLA)
https://www.ifla.org/covid-19-and-libraries