米国司法長官がISPにデータ保存を迫る

米国司法長官のAlberto GonzalesとFBI長官のRobert Muellerが、インターネットプロバイダーに顧客情報とネットワークデータの保存を要請していると、News.comが伝えています。顧客のデータ保存をISPに義務付ける構想が、連邦議会やブッシュ政権内で高まっていることが背景にあるとのことです。
当初、過去ログは児童ポルノなど違法行為の訴追に役立てるとしていましたが、その後テロ対策が目的であると、説明に変化が生じているそうです。しかし、保存を要請しているネットワークデータの意味は依然として明らかではないと、記事は伝えています。
これらの一連の動きに対し、米マイクロソフト社はNews.comに声明を送付し、データ保存は児童ポルノ撲滅だけでなく、セキュリティやプライバシー、安全性などのさまざまな問題にかかわっていて、単純な問題ではないと表明しています。

Gonzales pressures ISPs on data retention
http://news.com.com/Gonzales+pressures+ISPs+on+data+retention/2100-1028_3-6077654.html

Terrorism invoked in ISP snooping proposal
http://news.com.com/2100-1028_3-6078229.html

Microsoft comments on data retention
http://news.com.com/2100-1028_3-6078711.html

米司法長官、データ保存についてISPに圧力(上記記事の邦訳)
http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20124887,00.htm

「ISPに対するデータ保存の義務付けはテロ対策のため」–米司法長官が発言
(上記記事の邦訳)
http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20127831-2,00.htm

データ保存の問題は単純ではない–マイクロソフトが意見を表明(上記記事の邦訳)
http://japan.cnet.com/news/ent/story/0,2000056022,20129149,00.htm